村田製社長:自動車用リチウム電池を12年までに事業化-高性能目指す

電子部品専業メーカー、村田製作所の村田 恒夫社長はブルームバーグテレビジョンのインタビューに対し、原油高騰が続く 中、需要の増加が見込まれるハイブリッドカーや電気自動車向けのリチウムイオ ン電池を2012年までに事業化させたいとの考えを明らかにした。

村田氏は、充電可能なリチウムイオン電池を「まずは電動工具向けなどに投 入し、自動車向けにも展開したい」と語った。2月から滋賀県中洲の研究開発拠 点で少量生産を開始、顧客にサンプルを配り始めたという。さらに性能を向上さ せ、自動車向けは「12年のモデルに間に合うよう開発を進めたい」と述べた。

原油高で低燃費車の需要が高まる中、リチウムイオン電池は成長市場。富士 経済が3月に発表したリポートによれば、07年度に40万台だったハイブリッド カーの生産台数は13年度に105万台へ拡大。対応する電池市場も3.3倍の2234 億円に伸びるという。日本政策投資銀行のリポートも、15年度にはハイブリッ ドカー用電池の市場が3200億円を超すと予測する。

村田は昨年、15年までに前期(08年3月期)比約6割増の売上高1兆円を 目指すと発表。主力の電子部品を拡大するほか、エネルギーやバイオなどの新規 事業で1割強の売り上げを狙っている。ハイブリッドカーや電気自動車用などの リチウムイオン電池もその柱の一つ。リチウムイオン電池には06年に参入し、 ノウハウを持つエナックス(東京都)と大研化学工業(大阪府)の3社で共同開 発を進めている。

独自展開

リチウムイオン電池の開発競争は激しく、国境や業界を超えた合従連衡が進 んでいる。提携関係は、松下電器産業・トヨタ自動車、NECグループ・日産自 動車、日立製作所グループ・米ゼネラル・モーターズ(GM)、三洋電機・独フ ォルクスワーゲン(VW)傘下のアウディ、三菱自動車・三菱商事・GSユア サ・仏プジョーシトロエングループ(PSA)など多様だ。

村田氏は、「自動車メーカーはもうあまり大きなところが残っていない」と しながらも、すべてが内製される市場にはならないと予想。「高性能な製品を提 供できれば買ってもらえるチャンスはあると思う」として、特定メーカーに縛ら れず、当面は独自展開する考えを示した。インタビューは20日に収録した。

村田製作所株の大証午前終値は前日比140円(2.6%)安の5240円。

--共同取材 Pavel Alpeyev Editor:Kenzo Taniai,Hitoshi Sugimoto

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