日本株:商社や鉄鋼安い、海運は堅調-FOMC玉虫色で指数もみ合う

午前中ごろの東京株式相場は、日経平均 株価が前日終値を挟んでもみ合い。海外原油先物価格が急反落したことを受け、 三菱商事など大手商社株が下落。原料高による収益圧迫懸念が根強い新日本製 鉄などの鉄鋼株、ブリヂストンなどのゴム株も安い。

半面、海運市況高を受け、商船三井など海運株が上昇。武田薬品工業や中 外製薬などの医薬品株、ミレアホールディングスなど保険株は高く、相場全般 の下支え要因となっている。

丸三証券の牛尾貴投資情報部長は、「米国の金融政策は玉虫色となってお り、新たな買い材料というほどではない。金融不安から米国株や欧州株が依然 安値を試す動きになっている以上、相対的に堅調な日本株も今後は下値に引っ 張られる懸念が残る」と話した。

米連邦準備制度理事会(FRB)は25日、連邦公開市場委員会(FOM C)の定例会合を開き、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2%に 据え置くことを決めた。声明では、「経済成長の下振れリスクが残るものの、 幾分か縮小したもようであり、インフレとインフレ期待の上振れリスクは拡大 した」とインフレへの警戒度を高めたが、利上げは明確に示唆しなかった。

午前10時26分時点の日経平均株価は前日比49円4銭(0.4%)高の1万 3878円96銭、TOPIXは2.68ポイント(0.2%)高の1348.76。東証1部 の売買高は概算で5億9043万株。値上がり銘柄数643、値下がり銘柄数921。 東証業種別33指数の騰落状況では、値上がり業種18、値下がり業種15。

大手商社株や鉱業株が下げ

業種別では、卸売がTOPIX下落寄与度でトップ。三菱商事が3日ぶり 反落したほか、三井物産は続落。このほか、新日鉱ホールディングスなど石油 株も下げた。週間の米国在庫が6週間ぶりに増加したことで、25日のニューヨ ーク原油先物相場は前日比2.45ドル(1.8%)安の1バレル=134.55ドルと4 日ぶり反落。「原油価格のボラティリティが上昇し、高値波乱の様相となって いる。産油国の増産や投機筋の資金引き上げなどで、場合によっては下振れシ ナリオも想定する必要が出ている」(丸三証の牛尾氏)という。

金融庁が業務改善命令を発動する方針を固めたと一部で報じられた野村ホ ールディングスなど、証券株も軟調。

EPSが急落、NTTは上昇

個別では、最大で普通株式5500株(オーバーアロットメントによる上限 500株を含む)の売り出しを実施するイーピーエスは急落。不祥事が明らかに なったマルハニチロホールディングスは続急落となった。日雇い派遣事業を展 開する子会社グッドウィルの廃業を決定したと正式発表したグッドウィル・グ ループが売り気配。UBS証券が格下げした日本電気硝子も軟調。

半面、UBS証券が目標株価を引き上げたNTTが上昇。売買代金上位で はソニー、武田薬品工業、信越化学工業などが高い。200億円を上限とする自 社株買いを実施する新生銀行は堅調。

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