米利上げは冬まで困難、年末に向け112円までドル反発も-BOA藤井氏

バンク・オブ・アメリカグローバル為替・ 金利・商品戦略部の藤井知子日本チーフエコノミスト兼ストラテジストは26日、 ブルームバーグ テレビジョンとのインタビューで、25日の米連邦公開市場委員 会(FOMC)の結果は早期の金利変更を示唆するものではなく、景気の下振 れ懸念が残るなか、冬ごろまで利上げは困難との見方を示した。その上で、早 期利上げ期待の後退はドルの軟化につながるが、年末には利上げが見込まれる ことから、ドルは対円で1ドル=112円程度まで反発する可能性があると語った。 コメントの詳細は以下の通り。

米連邦準備制度理事会(FRB)は25日、米連邦公開市場委員会(FOM C)の定例会合を開き、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2%に 据え置くことを決めた。声明は「経済成長の下振リスクが残るものの、幾分か 縮小したもようであり、インフレとインフレ期の上振れリスクは拡大した」と インフレへの警戒度を高め、昨年9月から今年4月にかけて実施した連続利下 げを停止した。

FOMCの結果と為替相場への影響について:

「ほぼ予想通りの展開。ただ、景気の下振れリスクは減じていく方向、イ ンフレのリスクは増えていく方向と、少しリスクの軸足がインフレに動いてい ること、また反対票の人がいて、しかも利上げが妥当と考える人がいたのは多 少驚いた。しかし、それでも結局はバランスしたリスクということで、目先、 次に何かするということはないということは明らかだ」

「米国の金利市場では、一昨日などと比べると程度は低下しているが、秋 ごろから利上げ開始、年末までに2回目あるかもしれないとの予想がまだ残っ ている。ただ、景気も下振れリスクは減じてもまだ懸念はあるわけなので、9 月の利上げはやはり無理となれば、ドルは若干軟化する部分もあるのではない か」

米金融政策の見通し:

「当面は、インフレ懸念は言うが、実際には住宅部門や金融部門の問題が あって動けないので、口先でインフレを懸念すると言っておくにとどめて、な んとか回復を待つ」と予想。利上げは「冬ごろになるまでは難しいのではない か」

ドル相場の予想:

対円相場については、「年末となると、下は105円ぐらいはあるかなと思 う。ただ、上も年末には利上げがあると思うので、112円ぐらいには行くのでは ないか」

「きのうもトリシェECB(欧州中央銀行)総裁が7月の利上げはやはり あるだろうというようなコメントを出している。その後は白紙だが、米国より も目先は金利が上がりやすいということで、ユーロ・ドルも少なくとも一時的 には(1ユーロ=)1.60ドル近辺まで戻るのではないか」

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