債券相場は小幅高、FOMC通過で買い戻し-指標発表控え上値は限定

債券相場は小幅高(利回りは低下)。25日 の米連邦公開市場委員会(FOMC)を波乱なく通過したことから、安心感が広 がり、買い戻しが継続している。もっとも、日経平均株価が反発して始まったこ とや、あすに消費者物価指数や鉱工業生産の発表などを控え、上値も限定的とな っている。

クレディ・スイス証券債券調査部アソシエイトの福永顕人氏は、「FOMC はタカ派的な発言が出なかった。予想していたとはいえ、買い安心感につながっ た。動きが小さいのは、株価が反発しているうえ、あすの重要な経済指標を控え ているためだろう」と述べた。

東京先物市場で中心限月9月物は、前日比17銭高の134円62銭で寄り付い た。直後に134円63銭まで上昇したが、その後は若干上げ幅を縮め、午前9時 15分すぎには134円46銭にやや伸び悩んだ。その後は134円50銭台で推移し ている。午前9時31分時点の9月物の売買高は5658億円程度。

リーマン・ブラザーズ証券チーフJGBストラテジストの山下周氏は、FO MCの結果を踏まえて、「米景気の先行き下振れリスクや米連邦準備制度理事会 (FRB)のスタンスを考えれば、買い戻しが入る」との見方を示していた。

現物債市場で新発10年物の293回債利回りは、前日比1ベーシスポイント (bp)低い1.67%で取引を開始した。その後は1.67-1.675%で取引されている。

日経平均株価は、前日比15円49銭高の1万3845円41銭で寄り付いた。一 時は72円高まで反発したが、その後は前日の終値付近での推移となっている。

FOMCは金利据え置き、早期利上げ示唆せず

25日の米国債市場の2年債相場は上昇。同日に開かれたFOMCで政策金 利は据え置かれ、声明では今後利上げに踏み切るのかどうかに関しては明確に示 唆されなかった。BGキャンター・マーケット・データによると、2年債利回り は前日比7bp下落して2.81%付近。10年債利回りは2bp上昇し4.11%付近。 FOMC声明の発表直後には4.18%に上昇した。

一方、米株式市場は上昇。S&P500種株価指数の上げ幅はこの2週間で最 大だった。FOMCが金利据え置きを決定した定例会合後の声明で、「経済成長 の下振れリスクは残るものの幾分か縮小したもよう」と述べ、近く利上げする意 向を示唆しなかったのが背景。

声明文発表後のフェデラルファンド(FF)金利先物が示す市場の織り込み は年内50bpの利上げで、昨日までの水準からそれほど大きく変わっていない。 このため、市場では、「円金利市場が織り込む日銀の利上げ時期が特に影響を受 けるとは考えられない」(バークレイズ・キャピタル証券チーフストラテジスト の森田長太郎氏)との声も聞かれた。

--共同取材:宋泰允 Editor:Hidenori Yamanaka,Norihiko Kosaka

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