ECBのノワイエ氏:市中銀行はヘッジファンド向け融資などで警戒を

欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メ ンバー、ノワイエ・フランス中央銀行総裁は26日、米サブプライム(信用力の 低い個人向け住宅ローン)危機による景気と金融市場への悪影響が続く恐れが あることから、ヘッジファンドへの融資やヘッジファンドとの取引について、 市中銀行は引き続き慎重な姿勢が必要だとの考えを示した。

同総裁はパリで、「フランスの銀行システムは2007年に発生した金融混 乱に対して抵抗力があることを証明した」と言明。「とは言え、現在の経済状 況では慎重さが求められる。市中銀行は、起こり得る新たなリスクに備えなけ ればならないからだ」と語った。

ノワイエ総裁によれば、フランスの銀行業界全体の純利益は昨年ほぼ270 億ユーロ(約4兆5600億円)に達し、多様化が進んだ仏銀の事業が堅固であ ることが示された。

同総裁は、仏銀の2008年1-3月(第1四半期)利益は減少したもの の、「財務は依然として健全だ」と言明。ただし、仏銀は「危機によるあらた なマイナスの展開に対して完全に守られているわけではない」と付け加えた。

ノワイエ総裁は「信用コストは実際のリスクを反映すべきだ」との見解を 示した。また、発生する恐れのあるさらなる衝撃に備え市中銀行が十分な自己 資本比率を維持することを呼び掛けた。

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