米社債保有リスク,3カ月ぶり高水準-FOMCのインフレ警戒感に反応

25日のクレジット・デフォルトスワップ(C DS)市場では、米企業の社債保証コストが約3カ月ぶりの高水準に上昇した。 米金融当局がインフレリスクの拡大に警戒感を示したことに反応した。

米住宅ローン保険会社3位のレーディアン・グループの社債に関連したC DSスプレッドは10営業日連続で上昇。同社を米格付け会社ムーディーズ・イ ンベスターズ・サービスが格下げしたことが影響している。米住宅金融大手の ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社) の劣後債のCDSスプレッドはここ3カ月余りで最高となった。住宅価格の下 落が続くなか、両社が過度にリスクを取っているとの懸念が強まったためだ。

米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利であるフェデラルファンド (FF)金利の誘導目標を2%に据え置くことを決めた定例会合後の声明は、 当局の今後の動きについてほとんど何の示唆も残さなかった。FOMCは同声 明で、景気が依然として減速している可能性がある一方で、原油や商品の価格 上昇によりインフレリスクが拡大しているとの認識を示した。

RBSグリニッチ・キャピタル・マーケッツの債券戦略担当マネジングデ ィレクター、ケネス・ハケル氏は顧客向けのリポートで、「インフレ懸念を払し ょくするために利上げする余地はほとんどなく、米金融当局に社会が寄せる信 頼は揺らぎつつあるかもしれない」と指摘した。

フェニックス・パートナーズ・グループによれば、北米の投資適格級企業 125社で構成するマークイットCDX北米投資適格指数はニューヨーク市場で、

2.75ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の134bp。指数上昇 は信用の質が劣化したとの認識を示す。

フレディマックとファニーメイの劣後債のCDSスプレッドは、ともに4 bp上昇の154bp。レーディアンの無担保優先債のCDSスプレッドも上昇 している。

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