米国市場のアジア株:1週間で最大の上昇-日本の自動車株が高い

米国市場でアジア株は反発。指標のADR (米国預託証券)指数は約1週間で最大の上昇となった。日本の自動車株が高 い。日産自動車(NSANY US)のカルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)が、 原材料費の拡大に対応し、日本で値上げを実施する可能性があることを明らか にしたことが手掛かり。

アジア企業ADR指数は、前日比1.2%高の154.17。日本企業ADR指数 は同1.2%高の103.21(ともにバンク・オブ・ニューヨーク集計)。

シカゴ商業取引所(CME)の日経平均先物(9月限)は、同150円高の 1万3980円。大阪証券取引所は1万3880円、シンガポール取引所(SGX) は1万3905円(すべて日中取引終値)。

日産のADRは3.2%高の16.90ドルと、3週間ぶりの大幅高。ホンダ(HMC US)は3.5%高の35.98ドル。トヨタ自動車(TM US)は1.4%高の97.14ドル。

日産のゴーンCEOは、横浜市内で会見し「すでに米国で値上げを実施し、 欧州でも値上げを発表済み」とした上で「日本も例外ではない。唯一の例外は 時間が遅いということだ」と述べ、鉄鋼をはじめとする原材料費の上昇を受け て、国内の販売価格も引き上げる考えを示した。

半導体ファウンドリー(受託生産)最大手、台湾積体電路製造(TSMC、 2330 TT)は2カ月ぶりの大幅高。世界最大の携帯電話メーカー、フィンランド のノキアの携帯電話を受託生産している米ジェイビル・サーキットが、アナリ スト予想を上回る6-8月期の利益見通しを発表したのを受けて米半導体株が 上昇したことに反応した。

韓国最大の鉄鋼メーカー、ポスコ(PKX US)も上昇。クレディ・スイス・ グループのアナリスト、マイケル・シレーカー氏がリポートで、鉄鋼価格は需 給逼迫(ひっぱく)により、年内に最高値に達するとの見通しを示したことが 要因。

中国インターネット検索最大手の百度(バイデユ・ドット・コム、BIDU US) は4月18日以来の大幅上昇。パシフィック・クレスト・セキュリティーズのア ナリスト、スティーブ・ワインスタイン氏がリポートで、百度の4-6月期の 売上高は同社予想を上回る可能性があるとの見通しを示したことが好感された。

一方、金属相場の下落を受け、世界最大の鉱山会社、豪BHPビリトン(BHP US)は下落。この日は鉛、銀、亜鉛、アルミ、銅相場がそろって下落。原油や 天然ガス相場も下がった。

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