米国債:2年債が上昇、FOMC金利据え置きも次の一手を示唆せず

米国債市場の2年債相場は上昇。こ の日開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利は据え置か れ、声明では今後利上げに踏み切るのかどうかに関しては明確に示唆さ れなかった。

FOMC声明では「委員会はインフレが今年と来年にかけて減速す ると予想している」ものの、「インフレとインフレ期待への上振れリス クは拡大した」と指摘した。これを受けて中・長期債の利回りは下げ渋 った。

ドゥワイト・アセット・マネジメント(バーモント州バーリント)の チーフ・エコノミック・ストラテジスト、ジェーン・キャロン氏は「F OMCメンバーはボールを蹴り出して相手の出方を待っている。しかし 今はインフレ圧力が上昇する状況だ」と指摘した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時間 午後3時39分現在、2年債利回りは前日比7bp下落して2.81%。2 年債価格(償還期限2010年6月、表面利率2.875%)は4/32上げて100 4/32。

10年債利回りは2bp上昇し4.11%。FOMC声明の発表直後には

4.18%に上昇した。

ソーンバーグ・インベストメント・マネジメントのマネジングディ レクター、ジェーソン・ブレーディ氏は「市場はタカ派的な声明だと指 摘しているが、短期的にハト派の政策決定だ」と指摘した。

フィッシャー総裁が反対票

フィッシャー・ダラス連銀総裁はFF金利誘導目標の引き上げが望 ましいとして、反対票を投じた。同総裁は4月FOMCの政策決定でも

0.25ポイントの利下げに反対票を投じていた。

シカゴ商品取引所(CBOT)のフェデラルファンド(FF)金利 先物相場の動向によると、FOMCが8月5日の定例会合で政策金利を 据え置く確率は65%とみられている。同確率はこの日のFOMC声明発 表前には60%だった。この日の金利据え置き決定はブルームバーグ・ニ ュースが実施した調査対象の102人のアナリスト全員が予想していた。

リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの債券ストラテジスト、 ジョゼフ・ディセンソ氏(ニューヨーク在勤)は「短期債市場が織り込 んでいた複数の利上げを見直す必要がある」と指摘。「全体的にみれば、 経済成長は勢いを弱めると予想され、来年の早い時期に利下げが再開す るだろう」と付け加えた。

月間ベースでの米国債相場は4月と5月の下落に続き、6月も下落 している。FOMCが景気てこ入れよりもインフレ抑制に重点を置き、 年内に利上げに踏み切る可能性があるとの観測がその背景だった。

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