米マスターカード:アメックスとの訴訟で和解、18億ドル支払いへ

クレジットカード大手の米マスターカー ドが加盟銀行に同業のアメリカン・エキスプレス(アメックス)のカードを発 行しないよう働きかけたのは反トラスト法(米独占禁止法)に反するとして、 アメックスがマスターカードを訴えていた裁判で、マスターカードは25日、 アメックスに最大18億ドル(約1942億円)を支払うことで和解した。

マスターカードの発表によると、同社は今後3年間に税引き後で約10億 ドルの和解費用を計上する。

米連邦最高裁が2004年に、競合他社のカードを発行しないよう加盟銀行 に働きかけることは反トラスト法に抵触すると認定したため、アメックスは同 年11月にマスターカードとビザを訴えていた。シティグループとバンク・オ ブ・アメリカ(BOA)はその後、アメックスのサービスを提供することで合 意。アメックスは07年11月にビザと22億5000万ドルで和解している。

アメックスのケネス・チェノルト最高経営責任者(CEO)は「マスター カードとの和解で、数年にわたる資金が確保できる。何よりも現在の景気減速 の影響を軽減するのに役立つはずだ」とのコメントを文書で発表した。

同CEOはただ、「米国での事業をめぐる状況が引き続き弱く、今月に入 ってから信用状況は予想以上に悪化している」と指摘した。

アメックス株はニューヨーク時間午前9時33分現在、前日比59セント (1.4%)安の41.51ドルで推移している。ローン返済が困難になる借り手が 増えていることを背景に、過去1年では33%下落している。

一方、消費者向けにローンを提供していないマスターカードの株価は過去 1年で79%上昇。25日は9.78ドル(3.5%)高となっている。

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