トリシェECB総裁:物価安定に対するリスクは高まった-議会証言

欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は 25日、ブリュッセルの欧州議会で証言し、インフレや為替について以下のよう にコメントした。

◎金融政策について

「政策委員会はその使命に沿って、インフレ期待を物価安定と一致する水 準に抑え込むことを強く決意している。そのような期待を抑えることは金融政 策が成長と雇用創出に貢献する前提条件だ」

「政策委員会は特に、二次的な影響の波及を阻止することを決意している」

「ECBは警戒を高めた状態にある。展開を非常に注意深く見守る」

◎インフレについて

「中期的な物価安定に対する上方向のリスクはここ数カ月でさらに高まっ た。ユーロ圏のインフレ率は高止まりし、2009年にも緩やかにしか低下しない だろう」

「政策委員会は特に、現在の高インフレが個人のインフレ期待に織り込ま れ、二次的波及をもたらすことを懸念している」

「特に、賃金の伸びは予想を超える恐れがある」

◎成長について

「内需と海外需要に支えられ、07年に比べ低いペースながら景気拡大が続 くと予想される」

「政策委員会の見解では、成長見通しをめぐる不透明感は依然として大き い」

◎短期金融市場について

「ECBは最近、必要に応じて市場安定に貢献する用意があると表明した」

◎為替について

「主要通貨間の突然の相場変動と、そのような変動が景気や金融安定に及 ぼし得る影響を懸念している」

「強いドルは米国の国益だという米大統領やバーナンキ米連邦準備制度理 事会(FRB)議長の発言を、関心を持って聞いている」

◎商品相場について

「原油・商品市場には非常に複雑かつ活発な需要が見られる」

「投機と言うよりも、商品に向かった資産再配分という世界的な動きだろ う」

「投機について言えば、市場ができる限り適正に機能することが必要だ。 重要なのは需給関係だ。市場を確実に機能させなければならない」

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