英銀バークレイズ:45億ポンド資本増強へ-海外投資家などに新株売却

英銀バークレイズは25日、主に海外の投資 家に新株を売却し45億ポンド(約9560億円)を調達すると発表した。信用商 品関連の評価損で目減りした資本を増強する。

同社は15億8000万株の新株を、政府系投資ファンド(SWF)のカター ル投資庁(QIA)やチャレンジャー、シンガポールのテマセク・ホールディン グス、中国国家開発銀行、三井住友フィナンシャルグループなどに売却する。新 株の価格は1株282ペンス。これにより40億ポンドを調達し、海外投資家の みを対象とした発行(1株296ペンス)によりさらに5億ポンドを調達する。

米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連の損失を受け、英 銀は資本増強を進めている。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グルー プ(RBS)とHBOSは株主割当が主体だが、バークレイズの増資では既存の リテール(小口)株主からの調達額は11%にとどまる。

ニュー・スター・アセット・マネジメント・グループで運用に携わるガイ・ デブロネイ氏は、バークレイズの「レバレッジはまだ高い。環境がさらに悪化す れば困難に直面する可能性はある」と述べた。

英銀は資金コストの上昇や住宅価格下落のなかでの融資焦げ付き増など、悪 化する環境にさらされている。ドイツ銀行などのアナリストは16日、バークレ イズは増資規模が40億ドルを超えない場合でも、中核的自己資本(Tier1) が6%に達するとの試算を示していた。バークレイズがこれまでに計上した評価 損は17億ポンドと、RBSやHBOSに比べ少ない。

SWFはこれまでに、米シティグループやメリルリンチ、モルガン・スタン レー、スイスのUBSなどの欧米金融機関に出資している。

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