センコー株が1年超ぶり高値、カザフルートに期待-ロシア発展で恩恵

物流大手センコーの株価が4日続伸。前日 比11円(2.6%)高の429円まで買い進まれ、2007年2月26日以来、約1年4カ 月ぶりの高値を付けた。物流センター開設が奏功して量販店などの流通向け運 送事業が好調に推移している。カザフスタン国有鉄道子会社と提携し、ユーラ シア大陸を横断する国際物流ルートを確立したため、発展著しいロシア西部向 けの需要を取り込んで業績をさらに伸ばしていくと期待されている。

コスモ証券エクイティー部情報課の東健一担当部長は、「BRICs(ブ ラジル、ロシア、インド、中国)の中でもロシアは高級品が売れる市場とみら れ、期待が大きい。物流はPER(株価収益率)の低いビジネスと言われてき たが、海外展開で評価が変わる可能性がある」と述べた。

センコーは今年3月にカザフスタンのカズトランスサービス(アスタナ市) と提携、カザフスタンを経由する日欧輸送ルートの確立を目指し、コンテナ一 環輸送システムを共同で構築する方向で合意した。

両社が使うのは、中国江蘇省の連雲港で荷揚げした日本のコンテナをカザ フスタン経由でシベリア鉄道に合流させるルート。センコー広報グループの小 久保悟氏によると、日本からモスクワやサンクトペテルブルクへの輸送期間は、 海上ルートで37日、シベリア鉄道ルートで27日。カザフスタンを経由すると、 「最短の23日になる」(小久保氏)そうだ。

今回の提携で日本とサンクトペテルブルク間の輸送力が高まる見通しで、 日系自動車メーカーなどの利用を見込んでいる。両社は現在、ワーキンググル ープで詳細を練っているところだが、「あとは顧客の利用を待つばかり」(小 久保氏)といい、会社側は今後の業績寄与に期待を寄せている。

2009年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比5.2%増の2150億円、営 業利益が同2.4%増の62億円で、3期連続の増収増益見通し。1株利益(EP S)は28円25銭の見通し。

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