短期市場:FB入札0.60%、月末発行も無難消化-月末越えレポ0.74%

短期金融市場の政府短期証券(FB)3カ 月物入札は、最高利回りが0.6%台を維持したが、入札後は0.5%台に低下した。 資金需要が強い6月30日の発行で応札の慎重化も予想されたが、無難に落札さ れた。今月は国債の大量償還で投資家の余資も膨らんでいる。

FB525回債の最高利回りは、前回比0.4ベーシスポイント低下の0.6005% (99.8505円)。平均利回りは0.5ベーシス低い0.5973%。入札後は0.59%まで買 われた。入札前(WI)取引では0.60%を少額つけていた。応札倍率は4.03倍と 前回(3.81倍)を上回った。

525回債は、発行日が四半期末の6月30日、償還日は9月29日。6月30日は レポ(現金担保付債券貸借)で資金手当ての需要が集中しやすく、日銀補完貸付 (ロンバート型貸出、適用金利0.75%)に迫る0.74%まで上昇。FB利回りも流れ るとの見方があった。

国内大手銀行のトレーダーは、3カ月以内のFBは政策変更リスクが小さく、 他に有効な運用先も見当たらないなか、足元金利との対比で利ざやが抜ければ余資 の振り向け先になりやすいと話す。短期債の運用候補に含まれる2年債については、 4月以降に損失を被った向きも多く、手を出しづらいとみていた。

今月20日に国債の大量償還を迎えており、銀行など投資家の短期資金は潤沢と みられている。発行が膨らんでいるコマーシャルペーパー(CP)市場でも、FB 対比の利回り妙味から積極的に購入する金融機関が見られ、前日から発行金利が低 下してきているという。

銀行系証券のトレーダーによると、受け渡しが7月に入れば足元金利も低下し、 積極的に買ってくる向きがあるのではないかという。東短リサーチの寺田寿明研究 員によると、「直接落札した投資家は少なかったが、銀行を中心とした需要が利回 りの上昇を抑えた可能性がある」と指摘した。一方、FB3カ月物入札は次回から 償還が9月期末を越えるため、利回りが下げ渋る可能性もある。

オペ金利一段上昇、応札は減少

日銀が午後に実施した本店共通担保オペ6000億円(6月26日-7月1日)の 最低金利は、前回(6月25日-7月8日)より2ベーシス上昇の0.64%、平均金 利は2.1ベーシス高い0.650%と、3月期末以来の高水準になった。一方、応札倍 率は4.25倍と前回(6.70倍)から低下した。

「CPなど、国債以外も含めて月末越えの資金手当ては強い」(東短リサー チ・寺田氏)と指摘されたが、応札額に落ち着きも見られる。大手銀のトレーダー は、日銀が月末に焦点を当てた短い供給オペを積極的に実施しており、資金手当て のめども徐々に付いてきているという。

午前の国債買い現先オペ8000億円(6月27日-7月4日)の最低金利は、 前回(6月26日-7月1日)より1ベーシス低下の0.61%。平均金利は1.4ベ ーシス低い0.618%だった。応札倍率も3.19倍と前回(3.32倍)を下回った。

翌日物0.50-0.52%、月末・月初物0.75%

無担保コール翌日物は底堅く推移。準備預金残高は5兆6000億円程度と資 金需給には余裕があったが、月末の調達コスト上昇に向けて積みを進める需要も 底堅かった。25日は外為円決済の影響もあり、午後に一部外銀の調達が0.52% まで強含み。国内銀は0.50-0.505%だった。

無担保コールの月末・月初物は、外銀の調達を中心に0.75%付近で推移し ている。1週間物は外銀や証券が一部0.70%で調達。大手銀行も含めて0.65-

0.69%程度に調達希望が集まっているもようだ。

金利先物は堅調

ユーロ円金利先物相場は堅調(金利は低下)。米国で6月の消費者信頼感指 数が約16年ぶりの水準まで落ち込んだほか、4月の住宅価格指数の低下幅が過 去最大となるなど、景気懸念から利上げ観測が後退。中短期金利の低下が目立っ た。国内で一部企業の経営破たんから信用不安もくすぶり、株安・金利低下の展 開が続いた。

中心限月2009年3月物は前日比0.025ポイント高い98.925で取引開始。日 中は98.930-98.935を中心に推移したが、午後の終了にかけて0.050ポイント 高の98.950と、9日以来の高値をつけた。2年スワップは1.26%付近と、前日 のレンジ1.29-1.31%を下回っている。

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