米リーマンのマクデード新社長:元幹部2人を再雇用-新布陣の意味は

米証券大手リーマン・ブラザーズ・ホール ディングスのハーバート・マクデード新社長は、就任から1カ月足らずで2人 の元幹部を呼び戻し、さまざまな事態に備えた改革を始めた。

リーマンは24日、昨年退社した元債券部門責任者のマイケル・ジェルバン ド氏(49)を再び採用し、資本市場業務の責任者とする人事を発表した。新部 門は、同氏が退社前に率いていた債券部門に加え株式関連事業も統括する。同 社はまた、元信用商品責任者で2月に退社したアレックス・カーク氏(48)も リーマンの海外投資の監督責任者として再雇用した。

資産売却や増資でもリーマンへの市場の信頼が回復せず、株価下落に歯止 めがかからないなかで、リチャード・ファルド最高経営責任者(CEO)は6 月12日、社長更迭に踏み切った。側近のジョセフ・グレゴリー氏に代わりマク デード氏を起用した際、トレーディングにおける同氏の手腕が信用市場混乱を 乗り切るのに役立つと期待を表明していた。

リーマンの元マネジングディレクター、ブルース・フォースター氏は、「マ クデード氏は会社防衛に向けて準備しているのだろう」と話す。「ファルドCE Oは恐らく、攻撃に対する抵抗力を高めるため、流動性を高め人員を削減する だろう」と同氏は言う。

債券部門の責任者を務めていたジェルバンド氏は2007年5月、経営トップ との確執がもとで退任した。リーマンの幹部は当時、ファルドCEOが同部門 の成長ペース、特に商品トレーディングの拡大ペースに不満を抱いたと述べて いた。リーマンの状況に詳しい複数の関係者によると、一方でジェルバンド氏 は住宅ローン関連で同社が大きなリスクを取ることに反対していた。

フォースター氏は、ジェルバンド氏の復帰について、「リスク管理がリー マンの戦略の最前線かつ中心となったことを示すものだ」と話している。

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