JR東海株が年初来高値、鉄道のエネルギー効率評価や業績期待広がる

(株価情報を更新、2段落以降に会社側や市場関係者の見解を加え、全般的に再 攻勢します)

【記者:松井 博司、河野 敏】

6月25日(ブルームバーグ): 東海旅客鉄道(JR東海)の株価が続伸し、 一時6万円(5.5%)高の115万円と年初来高値を更新。原油価格の高止まりを 背景に、航空機と比べた鉄道のエネルギー効率の良さに市場参加者の注目が集ま っているほか、今後の乗客増を通じた収益上積みに期待感も広がっている。終値 は4.6%高の114万円、JR東日本やJR西日本、阪急阪神ホールディングス、 小田急電鉄なども買われ、東証陸運株指数は2.3%高で33業種の中で上昇率ト ップ。

新生証券シニアアナリストの松本康宏部長は、燃油高を運賃に反映せざるを 得ない航空会社に比べて新幹線は有利で、業績の上方修正もあり得るとの見方。 「エネルギーや資源関連セクター以外で、収益増が期待できるのは鉄道ぐらい」 (同氏)と話している。また、不動産市況の不振は、新規に仕入れて販売する私 鉄には特に不利で、「もともと保有する不動産を活用するJRは有利。その意味 で、ディフェンシブ株としてJRは別格」と、松本氏は見ている。

大和証券SMBCエクイティ・マーケティング部の西村由美次長も、「前日 から続くディフェンシブ株を物色する流れの一環。夏季旅行シーズンを控え、燃 料サーチャージの高騰や円高警戒から、海外旅行は敬遠されがちだ。個人所得の 伸び悩みもあり、国内旅行へのシフトが進み、鉄道利用が増えるとの連想が働い ている」との見方を示した。

一方、JR東海広報部・東京広報室の須藤正文副長によると、24日に開催 された株主総会では、東海道新幹線パイパス(中央リニア新幹線)を約5兆円の 自己負担で実現させるというJR東海の発表について、株主から「自己負担で実 現できるのか」という主旨の質問があったそうだ。ただ、JR側は発表通り可能 だと説明、それ以上の踏み込んだやり取りはなかったという。

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