ツルハH株が3カ月ぶり安値、増益ピッチ鈍化を嫌気-関東の苦戦続く

ドラッグストア大手のツルハホールディン グスの株価が大幅に4日続落。個人消費の低迷や出店競争の激化などを背景に、 23日発表の前期(2008年5月期)決算が市場の事前予想を下回った上、同時に 示された今09年5月期業績計画では収益モメンタム(勢い)の鈍化が明確とな った。関東地区の収益性改善に時間を要するとの見方も一部アナリストの間から 出て、業績環境の悪化を嫌気した売りが続いている。一時260円(7.2%)安の 3350円と、3月18日(安値3290円)以来およそ3カ月ぶりの安値水準まで下 げた。午後1時43分時点では5.8%安の3400円で取引されている。

ツルハHが23日午後1時に発表した08年5月期連結決算は、売上高が前の期 比31%増の2278億円、営業利益は同17%増の101億円だった。くすりの福太郎 (千葉県鎌ヶ谷市)を買収し、完全子会社化したことが寄与したものの、既存店 売り上げの弱含み、関東地区での出店経費増などが重しとなり、会社計画から下 振れた。一方、09年5月期の連結業績計画では、売上高が前期比8%増の2460億 円、営業利益は同10%増の112億円を見込む。

今期も関東は赤字へ、既存店販売に不透明感も

大和総研の松本大介アナリストは、「マージン重視策への偏重を背景に、既 存店客数の落ち込みはやや大きい」と、24日付リポートで指摘している。ツル ハHでは今期は出店を抑制し、内部体制固めへ戦略をシフト。販促手法も見直し、 既存店てこ入れも強化する考えだが、「2年目新店の経費負担から関東地区の営 業赤字は続く見通し。外部環境を勘案すれば、既存店売上動向にも不透明感が残 る」(同氏)という。

大和総研予想によると、09年5月期から10年5月期にかけての営業利益成長 は年率8.3%と、07年5月期から08年5月期の17.4%に比して大幅に鈍化する見 通し。「利益成長率は業界平均並みに下がることになり、関東地区の経費負担を 背景に、営業利益率改善も限定的な点を考慮すれば、バリュエーション切り上げ も想定しにくい」(松本氏)とし、同総研では24日付で投資判断を「2(アウト パフォーム)」から「3(中立)」に引き下げた。

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