タイの利上げの遅れ、バーツの一段安につながるリスク-JPモルガン

米銀大手JPモルガン・チェースは24日、 タイ中央銀行によるインフレ抑制のための利上げが遅れた場合、原油高騰を背景 にタイ・バーツの一段安と輸入コストの増大につながるリスクがあるとの見方を 示した。タイのインフレ率は過去約10年で最大となっている。

今月のバーツの3%下落はアジア主要11通貨で最大。タイの消費者物価の 上昇加速が、世界のファンドにタイ株売却を促している。5月のインフレ率は

7.6%と昨年末の2倍余りに上昇したが、タイ中銀は昨年8月以来、政策金利を

3.25%に据え置いている。原油価格が過去1年間で2倍になるなか、タイの4月 経常収支は1年9カ月ぶりの赤字になった。

JPモルガンのエコノミスト、オン・シンベン氏(シンガポール在勤)は 24日付のリポートで、「タイ中銀はインフレ期待を抑制するため予防的に利上 げを実施するべきだ」と指摘。「国際収支の悪化が為替相場下落につながる公算 が大きい状況では、インフレ期待や価格決定メカニズムが急変する可能性があ る」と説明した。

JPモルガンの予想によれば、バーツは9月末までに1ドル=34バーツま で下落する可能性がある。25日バンコク時間午前9時(日本時間同11時)現在、

33.53バーツで推移している。24日は一時、1月以来の安値となる33.59バーツ を付けていた。

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