CPIは夏場がピーク、海外動向で金利に振れ-三菱UFJ証・鹿野氏

三菱UFJ証券景気循環研究所の鹿野達史 シニアエコノミストは25日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで日 本経済の先行きについて、消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)の上昇 率は夏場ごろに2%近くのピークを付け、その後は景気下振れに意識が強まると の見方を示した。ただ、海外中央銀行の利上げ姿勢を受けて、国内の金利は振れ の大きい局面もあると予想した。

鹿野氏は、27日発表の5月の全国コアCPIの前年比上昇率を1.5%、6 月の東京都区部のコアCPIは1.1%と予想している。ニューヨーク原油先物 相場が最高値圏で推移するなか、揮発油税などの暫定税率も復活してガソリン価 格は上昇を続けている。

コアCPI:

「原油が一時的に高値を更新しても、単月で2%近くまで。7-9月がピー クだろう。10-12月は原油の前年比プラス幅が縮小する。実体経済に下向きの 動きが強まるなか、食料・エネルギーを除く『コアコアCPI』はほぼゼロ状態。 景気の落ち込みに従って、需給改善にも歯止めがかかる」

国内金利動向:

「海外金融政策当局のスタンスをベースに上昇しやすい面はある。日銀は動 けないが、景気下振れリスクとインフレの両にらみ。CPIが2%に接近する局 面では、景況感の悪化と海外動向の綱引きで、かなり振れの大きい展開にもなる だろう。ただ、秋口以降は景気下振れのほうに市場の意識は強まるはずだ」

6月の企業短期経済観測調査(短観):

「収益見通しに注目している。3月調査では減益幅が縮小していく見通しだ ったが、下振れてマイナス幅が拡大する方向が出てくる可能性もある。コスト高 に加え、1-3月は生産活動も弱かった。売り上げも落ちており、設備投資計画 は、新年度入り前に比べた上方修正幅も例年より小さくなりそうだ」

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