上新電株が反発、自社株買いを実施-タイガース次第で業績上ぶれも

家電量販店の上新電機の株価が反発。前日 比31円(3.9%)高の836円まで上昇した。24日に自己株式取得の計画を発表。 資本効率の向上や株式需給の好転を見込む買いが優勢となった。またプロ野球 セントラル・リーグのペナント・レースで、同社がスポンサー契約している阪 神タイガースが首位を走っており、優勝すればセールによる収益上乗せが見込 まれることも、株価を後押ししているようだ。

上新電機は24日、50万株、5億円を上限に自己株式を取得すると発表した。 機動的な資本政策を行うためで、取得期間は6月25日から7月11日まで。リ テラ・クレア証券の井原翼投資情報部長はこの日の株価上昇について、「自己 株式取得が素直に好感された。業績が順調なことも買い安心感をもたしている」 と述べた。

株価チャートを見ると、5月12日に今期(2009年3月期)の連結営業利益 が前期比12.5%増の75億円という増益計画を発表したことを受け、5月13日 に一時前日比11%高の979円まで上昇した。しかしその後は個人消費の低迷に よる家電需要の減速警戒から下値を徐々に切り下げていた。

岡三証券の鵜崎和彦シニアアナリストは19日付の投資家向けレポートで、 「所得の伸び悩みや食料品、ガソリン価格の値上がりなど消費者心理の悪化か ら販売動向は楽観できないが、出店効果などから会社計画は達成可能。阪神タ イガース球団がセ・リーグで優勝した場合、優勝セールによる収益の押し上げ が見込まれる」(鵜崎氏)との見解を示している。

スパークスは株式買い増し

一方、上新電機の大株主めぐっては19日、筆頭株主である資産運用会社の スパークス・アセット・マネジメントが同社株式の保有比率をそれまでの11.45% から12.47%に引き上げたことが大量保有報告書で明らかになった。保有目的は 「重要提案行為等に該当する行為を行う予定」としており、上新電に対して、 財務状況、株価、市場・業界の状況に応じて経営陣と建設的で友好的な議論を 行う可能性があるとしている。

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