旭硝子株が堅調、車用ガラスの値上げ報道-自動車生産控えと綱引き

自動車用ガラスで世界最大手の旭硝子の 株価は堅調。採用される日経平均株価が200円以上下げる中で、プラス圏を維 持している。朝方には一時23円(1.7%)高の1342円まで上げる場面があっ た。25日付の日本経済新聞朝刊が、原燃料高を理由に車用ガラスを値上げする 方向で交渉に入ったと報道。価格転嫁による採算好転を期待した買いが入って いる。ただ、米国の景気減速を背景に自動車生産自体の先行きに不透明感も根 強く、上げ幅も限定的だ。

25日付の日本経済新聞朝刊は、旭硝子が自動車用ガラスを10%程度値上 げする方向で自動車メーカーと交渉を開始した、と報じた。実現すれば、1979 年の第2次石油危機以来、29年ぶりの抜本的な価格改定となるという。情報源 は明示していない。

野村証券金融経済研究所の河野孝臣アナリストは25日付の投資家向けメ モで、同報道について「事実であれば、燃料価格の上昇で落ち込んだ事業収益 を取り戻す動きとして、ポジティブに評価する」と指摘した。さらに同氏は、 同業の日本板硝子やセントラル硝子も値上げの動きに追随するだろうとの見方 を示している。

一方、独立系投資顧問のマーケット・アンド・テクノロジーズ代表取締役、 内山俊隆氏は、原燃料高による値上げは最近ほぼ日常化しつつあると指摘した 上で、「国内自動車メーカーが、主戦場の北米地域で一部車種の生産を控える 動きなどもあり、値上げ交渉入りのニュースは現時点で旭硝子の収益プラスに 直接結びつく手掛かりとは見なしにくい」と話した。

旭硝子株はこの日の高値後、一時0.5%安の1313円とマイナスに転じる場 面が見られたが、午前終値は6円(0.5%)高の1325円。このほか、セ硝子株 は5.4%高の429円で午前の取引を終えている。

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