米ワシントンM:クレジットカード発行で信用力が低い顧客層を開拓

米S&L(貯蓄・貸付組合)最大手、ワシ ントン・ミューチュアルは、サブプライム(信用力が低い個人向け)住宅ロー ン関連損失からの痛手から立ち直ろうとするなかで、信用履歴のスコアが低い 借り手に対するクレジットカード発行を進めている。

ワシントン・ミューチュアルがクレジットカード事業に本格参入したのは 2005年。カード発行会社のプロビディアン・ファイナンシャルを64億5000万 ドル(現在のレートで約7000億円)で買収してからだ。調査会社ニルソン・ リポートのデータによると、ワシントン・ミューチュアルの今年2月末時点の カード口座数は147万件で、56%増加した。一方、延滞比率はカード大手15 社中、最も高い。

カード業界では回収不能な債権が過去2回のリセッション(景気後退)時 より速いペースで伸びており、ワシントン・ミューチュアルは不良債権関連の 損失および評価損を91億ドル計上している。投資家のデービッド・ドレマン 氏は先週、ワシントン・ミューチュアル株が過去12カ月で85%下落したと批 判し、同社のケリー・キリンジャー最高経営責任者(CEO)の更迭を求めて いた。株主は24日、プライベートエクイティ(未公開株)投資会社TPGに よる救済策を承認した。

ワシントン・ミューチュアルは年次報告書で「大手クレジットカード発行 会社からは十分なサービスを受けられない人々で、基本的な基準を満たす」顧 客を開拓していると説明した。ニルソンのデービッド・ロバートソン氏による と、同報告書で指摘される顧客層はサブプライムとプライムの中間に相当する。

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