日本株は下げ渋る、信用警戒で不動産などに売り拡大-ガラス株は高い

午前中ごろの東京株式相場は、やや下げ 渋り。製品値上げ期待からガラス株が上昇し、米国販売好調のホンダが買われ ている。半面、東証2部上場の建設会社、スルガコーポレーションが民事再生 手続き開始の申請をしたことを受け、信用警戒から東証1部の下落率上位には アーバンコーポレイションなどの不動産やその他金融株が並ぶ。信用収縮や原 油高を背景にした米国の景気後退懸念が根強いことから、トヨタ自動車やソニ ーなども軟調。

東洋証券の児玉克彦シニア・ストラテジストは、「米国の信用収縮懸念が 長期化する恐れが出ており、貸し渋りや差し押さえなどで住宅市場へ影響が出 てくる可能性がある」と指摘。ただインフレに強い日本株の相対評価の高さに 加え、「下値では年金の買いも警戒されている」(同氏)として、下げ幅は限 定されている。

午前10時3分時点の日経平均株価は前日比65円57銭(0.5%)安の1万 3783円99銭、TOPIXは9.48ポイント(0.7%)安の1339.71。東証1部 の売買高は概算で5億76万株。値上がり銘柄数は442、値下がり銘柄数は 1137。東証業種別33指数の騰落状況は、値上がり業種が8、値下がり25。

景気懸念、米ダウは3日続落

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが24日発表した6月の米消費 者信頼感指数は50.4に低下し、ブルームバーグがまとめたエコノミストの予 想中央値56.0を大きく下回った。米20都市部を対象にした4月のS&P/ケ ース・シラー住宅価格指数は前年同月比で15.3%低下。米ダウ工業株30種平 均は3日続落しており、米景気懸念を受けて電気機器や輸送用機器、機械など の業種には売りが優勢となっている。

不動産株が売られる

また、中高層住宅建設の開発・賃貸を手掛けるスルガコーポレーションが 24日、民事再生手続き開始を東京地方裁判所に申し立て、受理されたと発表し た。同社が発行した無担保公募普通社債が、マイカル債以来の約7年ぶりの債 務不履行(デフォルト)となることで、財務基盤の弱い企業や借入金が多い企 業などには安い銘柄が目立つ。

特に不動産業界では、不動産の売却が計画通り進まないことで資金繰りが 悪化しているケースもあり、下げが大きい。東証1部の下落率上位にはアバコ ーポやゼファー、クリード、ジョイント・コーポレーション、フージャースコ ーポレーションなど不動産関連株が多数を占める状況となっている。アバコー ポは売買代金も増加し、東証1部売買代金上位にも登場した。

しまむらが急落、ガラス株が高い

個別銘柄では、UBS証券が「ニュートラル」へ格下げしたしまむら、大 和総研が格下げしたツルハホールディングスがそれぞれ急落。第1四半期(3 -5月)に保有有価証券の評価損など特別損失計26億円を計上する東宝も安 い。グッドウィル・グループが日雇い派遣から完全撤退すると25日付の日本 経済新聞朝刊が報じたことで、収益環境の厳しさが再認識された同業のフルキ ャストも大幅安。

半面、自動車用ガラスを10%程度値上げする方向で自動車メーカーと交渉 を開始した、と25日付の日本経済新聞朝刊が伝えた旭硝子のほか、セントラ ル硝子なども高い。不採算店の撤退や新規出店などが寄与し、3-5月期の連 結営業利益が前年同期比5.1倍となった鈴丹は急騰した。

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