三菱UFJ証の西田氏:米住宅市場底見えない-8、9月も利下げ困難

三菱UFJ証券の西田明弘シニアエコノ ミストは25日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、ケース・ シラー住宅価格指数が16カ月連続で低下したことについて、下げのピッチが 加速しており底が見えにくいと語った。主なコメントは以下の通り。

ケース・シラー住宅価格指数について:

「調査対象の20大都市圏すべてで下がった。全米に住宅不況が広がって きた。2006年夏にピークを迎え20%近く落ちている。下げのピッチが加速し ており、底が見えにくい。価格が下がると買いやすくなるが、金融機関の貸し 渋りや、住宅の差し押さえや在庫が増えている。早くても今年いっぱいは明る い話は出てこないのではないか」

米景気全般について:

「かなり弱めだが、景気が急に腰折れするような状況は回避している。減 税の効果は結構ある。すでに700億ドルの戻し減税が実行され、個人消費は、 強くはないものの、所得や雇用が示しているほど悪化はしていない。しかし減 税は7月11日の週が最後になるので、その反動がどれぐらい出てくるかをみ ていかないといけない」

インフレ懸念が強まっていることについて:

「消費者物価の総合指数はかなり上がってきている。ただエネルギーと食 料を除くと、目立った加速はしていない。原材料価格が上昇しているが、最終 小売り段階に至るまでに値上げができず、利ざやを食いつぶす形になっている ので、むしろ企業の業績悪化が懸念される」

金融政策の見通し:

「FOMC(米連邦公開市場委員会)はインフレに警戒しなければいけな いという声は出てくるだろうが、住宅価格が下げ止まらず、減税の反動が出て くることを考えると、今回は様子をみたいというコメントが前面に出てくるだ ろう。8月、9月のFOMCの利上げも相当難しいと思う」

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