米社債保有リスク、3カ月ぶり高水準に接近-リスク回避傾向強まる

24日のクレジット・デフォルトスワップ (CDS)市場では、米企業の社債保証コストが3カ月ぶりの高水準に接近した。 同日発表された6月の米消費者信頼感指数が16年ぶりの低水準となったほか、格 下げされた金融保証会社(モノライン)大手2社が保証する債券絡みの損失の可 能性に対し、投資家がリスク回避の動きを強めたためだ。

米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の社債に関連したCDSスプレ ッドは3営業日連続で上昇し、過去最高となった。米銀大手バンク・オブ・アメ リカ(BOA)の複数のアナリストが、燃料費高騰で自動車販売が低迷するなか、 GMが今後2年半に手元資金の半分以上を使い尽くすとの見方を示したことが影 響した。米モノライン大手、MBIAとアムバック・ファイナンシャル・グルー プの保険子会社の社債のCDSスプレッドは4営業日連続で上昇。先週の「Aa a」からの格下げを受け、投資家の間で、両社の債券保証業務が支障を来すリス クをヘッジする動きが強まった。

米上場資産運用会社最大手、ブラックロックのロバート・カピート社長は 24日、ニューヨークでの会合で「インフレは上昇し、食品やエネルギー価格も上 がる一方、住宅価格は下落し、消費者は打撃を受けている」と指摘。「2009年に はずっと大規模な景気減速を予想しており、世界中でそれが起きるとみている」 と述べた。

バークレイズ・キャピタルによれば、北米の投資適格級企業125社で構成す るマークイットCDX北米投資適格指数は4ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)上昇の131bp。JPモルガン・チェースのデータでは、投資適格級の 欧州企業125社で構成するマークイットiTraxx欧州指数は、4.5bp上昇 の97.5bp。指数上昇は信用の質が劣化したとの認識を示す。

CMAデータビジョンによると、CDSの売り手はGM債の5年間のデフォ ルト(債務不履行)に対する保証料として、前払い30.5%プラス年間5%と過去 最高水準の支払いを求めていた。これはGM債1000万ドル(約10億7800万 円)に対し、前払いで305万ドル、年間50万ドルの保証料を意味する。前日の 前払い要求の割合は28.5%だった。

CMAの調べでは、MBIAの保険部門の債務に対する前払い保証料は4.5 ポイント上昇の47%と過去最高。JPモルガンのバリュエーションモデルでは、 これはMBIAが向こう5年間にデフォルトに陥る可能性96%を投資家が織り込 んでいることを示唆する。アムバックの保険部門の前払い保証料は6.5ポイント 上昇の42%。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは先週、M BIAの保険部門の格付けを最上級の「Aaa」から5段階引き下げ「A2」に、 アムバックの保険子会社については3段階引き下げ「Aa3」とした。

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