ミニスト株が反落、食用油高騰で四半期利益が急減-タスポ効果見極め

コンビニエンスストア中堅のミニストップ の株価が3営業日ぶり反落。買い上げ点数の減少などで売り上げが会社計画を 下回るなか、食用油の高騰や食材輸入の一部トラブルなどで粗利益率が悪化し ている。3-5月期(第1四半期)業績が大幅な減益となったため、売りが優 勢となった。午前9時10分現在の株価は前日比35円(1.6%)安の2130円。

ミニストップが24日の取引終了後に公表した第1四半期の連結業績による と、本業のもうけを示す営業利益は前年同期比39%減の7億900万円にとどま り、会社計画に届かなかった。既存店売上高が同0.4%減と会社側の想定を1.6 ポイント下回ったほか、主力の店内加工ファーストフード部門の粗利益率が0.9 ポイント悪化した。「食用油の調達コストが上がったほか、一部加工食品で価 格転嫁が遅れた」(同社IR担当の伊藤隆俊氏)。

据え置かれた上半期計画値43億円に対する営業利益の進ちょく率は16.5% で、期初想定を下回る。しかし、たばこ自販機の成人識別カード「タスポ」導 入に伴い、たばこ購入者がコンビニの店頭でたばこを買い求める流れが加速。 5月末にタスポ導入の効果があった174店(全体の10%)では1店あたりの1 日平均販売高を4万円押し上げる効果があった。今後、全国でタスポが順次導 入されていくため、「タスポの効果を検証したうえで、粗利益率の前提や業績 目標を見直すかどうかを決めたい」(伊藤氏)という。

野村証券金融経済研究所の正田雅史シニアアナリストは、約2割の営業減 益で済むとみていたため、同証の想定を1割近く下回ったと指摘、「出店や既 存店の活性化など戦略投資を行っているため、業績モメンタム(勢い)が厳し い」と述べた。投資判断は「中立」を継続。

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