東京外為:ドルがもみ合い、FOMC控え動きにくい-声明が焦点

朝方の東京外国為替市場では、ドル・円相 場が1ドル=107円台後半で推移。米経済指標で住宅市場や消費者マインドの一 段の悪化が示され、米景気の後退懸念が強まるなか、ドルの上値は重いものの、 米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えて、積極的な取引には踏 み込みにくい状況となっている。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドのヘッド・オブFXストラテジ ー・ジャパンの山本雅文氏は、注目のFOMC声明では「基本的にはインフレ リスクを高める方向が予想され、景気判断については、ダウンサイドリスクは 大きく低下したとの見解が維持される」と予想。ただ、景気判断を微調整する 可能性も残っていることから、結果が分かるまでは動きにくい展開が続くとみ ている。

24日の海外市場では、米経済指標の悪化からドルが売られ、対円では一時、 107円36銭(ブルームバーグ・データ参照、以下同じ)まで下落。対ユーロで も一時、1.5621ドルまで値を下げた。ただ、その後は米国株の下げ渋りを背景 にドルも持ち直し、ユーロ・ドルは1.55ドル後半で東京市場を迎えている。

一方、ユーロ・円は海外時間に一時、1ユーロ=168円38銭と昨年7月23 日以来、11カ月ぶりの水準までユーロ高・円安が進んだが、その後は167円台 後半でもみ合う展開が続いている。

米消費者信頼感指数、1992年以来の最低

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが24日に発表した6月の米消費 者信頼感指数は50.4に低下した。これは1992年2月以来の最低。現況指数も

64.5と、前月の74.2から低下。今後6カ月の期待指数は41と、67年の統計開 始以来で最低に沈んだ。

一方、全米20都市部を対象にした4月の米スタンダード・アンド・プアー ズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比で15.3%の大幅低下。 米住宅金融のフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)のチーフエコノミスト、 フランク・ノサフト氏は24日、米住宅価格は2009年を通して下落を続け、ピ ーク時からは最大20%の低下となるとの見通しを示した。

住宅価格の下落が続き、個人消費の悪化懸念が強まるなか、24日の米株式 相場は3カ月ぶりの安値に下落。ただ、景気悪化見通しでFOMCは利上げに 踏み切ることができないとの見方が支援材料となり、金融株は値を戻した。

FOMC声明に注目

フェデラルファンド(FF)金利先物相場の動向によると、この日のFO MC会合でFF金利誘導目標が2%で据え置かれる確率は90%。ブルームバー グ・ニュースのエコノミスト調査では、102人の回答者全員が据え置きを予想し ている。

一方、金利先物相場は8月の利上げを35%織り込んだ水準となっている。 米金融当局者のインフレ警戒発言を受け、一時は70%程度まで織り込みが進ん でいたが、金融機関の業績不安や景気低迷の長期化懸念が強まったことで、米 金利の先高期待は後退している。

こうしたなか、今回のFOMC声明ではインフレと景気に対する警戒感を どのようなバランスで示すかが注目されており、インフレ懸念が強調された場 合には、いったんドルが買い戻される可能性がある一方、景気重視の姿勢が示 されれば、ドルが売られる展開も予想される。

また、この日は米国で5月の新築住宅販売と耐久財受注の発表も予定され ている。内容次第では相場の波乱要因となる可能性があり、米国時間までは動 きづらい展開が続きそうだ。

--共同取材:三浦和美 Editor:Tetsuzo Ushiroyama, Norihiko Kosaka

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