米国株:上昇、FOMCが景気リスク縮小を指摘-利上げ示唆せず(2)

米株式相場は上昇。S&P500種株価指数の 上げ幅はこの2週間で最大だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が金利 据え置きを決定した定例会合後の声明で、「経済成長の下振れリスクは残るも のの幾分か縮小したもよう」と述べ、近く利上げする意向を示唆しなかったの が背景。

銀行株は午前の上げをほぼ削られ、株価指数の上値を抑えた。FOMCが声 明で「金融市場は依然としてかなりの圧迫を受けている」と述べたのが手掛か りとなった。コンピューターのアップルと複合企業のゼネラル・エレクトリッ ク(GE)、小売りのウォルマート・ストアーズは上げを主導した。FOMC が「全般の経済活動は拡大を続けている」と指摘したのが材料視された。エレ クトロニクスメーカーのジェイビル・サーキットは利益見通しがアナリスト予 想を上回ったのが好感され、過去6年で最大の値上がりだった。

S&P500種株価指数は前日比7.68ポイント(0.58%)上げて1321.97。ダウ 工業株30種平均は4.40ドル高の11811.83ドルとなった。ナスダック総合株価 指数は32.98ポイント(1.4%)上昇して2401.26で終了した。ニューヨーク証 券取引所(NYSE)の騰落比率は3対1。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントのチーフ投資ストラテジスト、ジェー ムズ・ポールセン氏は、「声明では景気リスクが幾分縮小したとの部分を好感 している。FOMCが景気底打ちへの確信を深めているということを市場に示 唆しているからだ」と語った。

FOMCが金利据え置き

S&P500種は3カ月ぶり安値から値を戻した。業種別24指数のうち21指 数上昇したのが寄与した。米連邦準備制度理事会(FRB)は25日、FOM Cの定例会合を開き、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標を2%に据え 置くことを決めた。会合後の声明では「委員会はインフレが今年と来年にかけ て減速すると予想している」と記述した。

FOMCは昨年9月以降、7度にわたり利下げを決定、経済成長と債券市場 の信頼回復を促してきた。銀行がこれまで計上した貸し倒れや資産評価損はほ ぼ4000億ドル。低迷する住宅市場が過去最大規模の住宅差し押さえを招いて いる。

英銀バークレイズが主に海外の投資家に新株を売却し資金を調達すると発表 したことが強材料となり、午前の銀行株は買いが優勢だった。バークレイズは 新株をカタールとシンガポール、中国、日本の機関投資家などに売却する。

同銀は調達額の半分は目減りした資本の増強に充てるが、残りの半分は買収 を含め「今そこにある機会を生かすため」に使うと述べた。この日のバークレ イズはロンドン株式市場で6.5%高を記録した。

S&P500種に採用されている金融株指数は0.4%高。一時は最大3.4%高ま で上昇する場面もあった。

ジェイビルが高い

ジェイビルは16%上昇。同社は6-8月(第4四半期)売上高を32億-33 億ドル、一部項目を除く1株当たり利益が29‐33セントと見込んでいる。ア ナリスト予想では売上高が31億9000万ドル、項目別1株利益は28セントとな っている。

携帯電話のモトローラ、半導体のテキサス・インスツルメンツ(TI)はい ずれも上昇した。

航空機大手のボーイングは下落。ゴールドマン・サックス・グループはボー イングの株式投資判断を「ニュートラル(中立)」から「売り」に引き下げた。 ゴールドマンは投資判断引き下げの背景として「景気減速と燃料価格の高騰が 続いていること」を挙げた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE