東京外為:ドルもみ合い、FOMC声明でスタンス見極め-107円後半

東京外国為替市場では、ドル・円相場が1 ドル=107円台後半でもみ合った。米国時間に注目の米連邦公開市場委員会(F OMC)の結果発表を控え、声明で景気減速とインフレ懸念に対してどのよう な金融政策スタンスを示すかを見極めたいとの意向が強く、積極的な取引を手 控える向きが多かった。

みずほコーポレート銀行の前田隆参事役は、前回4月の声明ではインフレ に対して比較的、楽観的な見方をしていたが、原油高などを受け、今回は「イ ンフレに対して少し踏み込んだ書き方をしてくるというのが市場のメインシナ リオ」という。その上で、「今週から来週にかけては月末・月初で指標も出て くるので、明確な方向性というのはFOMCでは出てこない」とみており、ド ル・円は当面、107円台を中心とした動きが続くと予想している。

FOMCを控えて様子見姿勢が広がるなか、ドル・円は107円66銭(ブル ームバーグ・データ参照、以下同じ)を日中安値に狭いレンジでの取引に終始。 午後にはややドル買いに圧力がかかり、108円台乗せをうかがう展開となった。

一方、ユーロ・ドルは1ユーロ=1.5570ドル付近でほぼ横ばいの状態が続 いていたが、前日の海外市場で1.56ドル台を試して失敗した後で、午後には

1.5537ドルまでドルが買い戻される格好となった。

ユーロ・円は1ユーロ=167円台後半でのもみ合い相場が継続。前日には 168円38銭と昨年7月23日以来、11カ月ぶりユーロ高値をつける場面もみら れたが、この日の東京市場では167円98銭で上値を抑えられた。

FOMC声明、インフレ警戒姿勢を注視

フェデラルファンド(FF)金利先物相場の動向によると、この日のFO MC会合でFF金利誘導目標が2%で据え置かれる確率は90%。ブルームバー グ・ニュースのエコノミスト調査では、102人の回答者全員が据え置きを予想し ている。

一方、金利先物相場は一時期より低下したとはいえ、依然として8月の利 上げを35%程度織り込んでいる。こうしたなか、市場の関心はFOMC声明に 集まっており、インフレに対して強い警戒感が示された場合には、金利先高期 待が再燃し、いったんはドルが買い戻される可能性がある。

また、景気を重視の姿勢が示されれば、「金利面からは失望してドルが下 落する」(シティバンク銀行個人金融部門・城田修司シニアマーケットアナリ スト)可能性もあり、声明発表後は波乱含みの展開が予想される。

米指標で波乱も

また、この日は米国で新築住宅販売と耐久財受注の発表も予定されている。 FOMCの結果判明前の発表となるため、市場は反応しづらいものの、予想を 下回る内容となれば、「一時的にドルが売られる局面も警戒される」(ロイヤ ル・バンク・オブ・スコットランドのヘッド・オブFXストラテジー・ジャパ ン、山本雅文氏)。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査によれば、5月の 新築住宅販売は前月比2.7%減の年率51万2000戸と、17年ぶりの低水準近く になる見通し。同月の製造業耐久財受注額は前月比横ばいが見込まれているが、 変動の大きい輸送用機器を除く受注は同1%減となり、需要鈍化で企業が支出 を抑制していることが示唆されるもようだ。

24日の海外市場では6月の米消費者信頼感指数が1992年2月以来の最低水 準に低下したことや4月の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケ ース・シラー住宅価格指数の大幅低下を嫌気して、ドルが対円で一時、107円 36銭まで下落。対ユーロでも一時、1.5621ドルまで値を下げる場面がみられた。

シティバンク銀の城田氏は、経済指標の悪化などを受け、「センチメント がドルに関してやや弱気に傾いてきているなかでのFOMCということになる ので、よほどポジティブな声明内容でないと、ドルを押し上げることにはなら ない」と予想。その上で、FOMC通過後は「雇用統計など実体経済を示す統 計が出てどうなるかという相場展開に移っていく」とみている。

--共同取材:曽宮一恵 Editor:Tetsuzo Ushiroyama, Norihiko Kosaka

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