債券は堅調か、米株安・債券高受け買い先行-FOMC見極めも(2)

債券相場は堅調(利回りは低下)な展開 が予想される。前日の米国市場では、指標の悪化を受けて株安・債券高となっ た。こうした地合いを引き継ぎ、円債市場でも買いが先行する見通し。ただ、 米連邦公開市場委員会(FOMC)を見極めたいとの姿勢から、買い一巡後は 取引が手控えられそうだ。

UBS証券チーフストラテジストの道家映二氏は、前日の米国市場では、 4月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数が過去最大の下落率となったこと や、6月の消費者信頼感指数が約16年ぶりの低水準を記録したことで、米経 済の悪化懸念が強まったと指摘。「外部環境は好転し、下値不安は薄らぎつつ あり、日本国債市場は先物中心に買いが先行する」とみている。

東京先物市場の中心限月9月物は、前日の通常取引終値134円15銭を上 回る水準で始まった後、日中は134円10銭から134円50銭程度のレンジで推 移しそう。23日のロンドン市場で9月物は、前日の東京終値に比べて27銭高 い134円42銭で引けた。

24日の先物相場は堅調。日経平均株価が小幅続落したことに加え、2年債 入札が無難な結果となったことを受けて買い戻しが優勢となった。新発10年 債利回りは3週間ぶりに節目の1.7%を割り込む場面があった。もっとも、24、 25日に開催されるFOMCを控えて様子見姿勢も強かった。9月物の日中売買 高は3兆3447億円。

市場では、米国で25日に判明するFOMCの結果や声明を見極めたいム ードが強いことに加えて、国内では消費者物価指数(CPI)、鉱工業生産な ど重要指標発表が予定されており、取引は手控えられそうだ。

みずほインベスターズ証券の井上明彦マーケットアナリストは、今週に入 り、先物相場の変動が比較的小さくなってきたと指摘。米国FOMCを控えて 様子見になったとみられるほか、「3月までの反動で売られ過ぎの状態になっ ていた相場が落ち着きどころまで戻ってきた」とも説明している。

新発10年債利回りは1.70%前後か

現物債市場で新発10年物の293回債利回りは、前日終値1.705%を若干下 回って始まり、日中ベースでは1.70%前後での推移が見込まれる。月末接近に 向けた買いなどが入れば、前日につけた約1カ月ぶりの低水準となる1.69%を 下回る可能性がある。

三菱UFJ証券債券ストラテジストの稲留克俊氏は、「長期金利は、米債 続伸を受けて弱含みスタート。ただ、今晩発表のFOMC声明や週末の重要指 標イベントを前に動きづらいムードが残り、低下ピッチは鈍い」と予想してい る。

日本相互証券によると、24日の現物債市場で新発10年物の293回債利回 りは、前日比1ベーシスポイント(bp)高い1.72%で寄り付いた後、いったん

1.725%まで上昇した。その後は徐々に水準を切り下げ、一時は2bp低い

1.69%まで低下。5月22日以来の低水準をつけた。その後、若干水準を戻し、

0.5bp低い1.705%で終了した。

一方、10年物国債の293回債利回りは、東京時間の前日午後3時時点で、 大和証券SMBC、日興シティグループ証券、みずほ証券、三菱UFJ証券各 社の平均値であるブルームバーグ公社債基準価格(BBYF)によると

1.694%だった。

米市場は株安・債券高-消費者信頼感指数が低下

24日の米国債相場は上昇。2年債利回りは大幅低下した。6月の消費者信 頼感指数が92年2月以来の最低水準に低下したことや4月の住宅価格の下落 が示されたことから、米利上げ見通しが後退した。一方、米株式相場は3カ月 ぶり安値に下落した。

午後に実施された財務省の2年債入札(300億ドル規模)でここ8カ月間 で最高の需要がみられたことを受けて、2年債は上値を伸ばした。FOMC定 例会合は25日に結果を発表。金利先物相場の動向は政策金利据え置き予想を 示している。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時間午後4 時33分現在、2年債利回りは前日比10bp低下して2.83%。10年債利回りは 8bp低下し4.08%。

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