グリーンスパン氏:金融市場の「危機」は2009年まで続く可能性も(2)

グリーンスパン前米連邦準備制度理事会(F RB)議長は24日の講演で、FRBが3月に取った信用市場立て直しの行動が 金融市場の不安定度を低下させたものの、混乱は来年になっても続く公算があ るとの見方を示した。

グリーンスパン氏は衛星回線を通じて南アフリカ共和国のヨハネスブルク での会議で講演し、「現段階で、事態は若干改善したように見られる。しかし、 以前にもフライングの失敗はあったので、用心が必要だ」と語った。「危機は 当分続くと考えている」として、「何カ月も、あるいは来年まで続くだろう」 との見方を示した。

同氏は「データは米経済がリセッション(景気後退)の瀬戸際にあること を示唆している」とし、向こう1年間の「景気には勢いがなく、原油相場は非 常に動きが激しいだろう」との見通しを示した。

グリーンスパン氏は今月、金融市場には3月以降に「明白に好転した」と 指摘していた。FRBは同月、米証券大手ベアー・スターンズの破たん回避に 動き、投資銀行への資金貸し出しを開始した。

同氏は、一般論としては政府や中央銀行が「債務を保証しておいて何も起 こらないということはあり得ない」として、「非常に特別なケースに限定しな くてはならない。さもないとひずみが生じることになる」と述べた。

3月のFRBの行動は「深刻なリセッション」の脅威を低下させることに 役立ったとする一方で、米国の景気回復は「直近には見込めない」との考えを 示した。

グリーンスパン氏はまた、米住宅価格はピーク時から最終的に25%下落す ると予想した上で、「危機が長引けばこれ以上の下落幅になることも考えられ る」と述べた。

また、一部の市場金利は「支払不能に対する投資家の不安」を反映してお り、金融システムに依然として大きな構造問題が存在することを示唆している と指摘した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE