今日の国内市況:TOPIXが小反発、債券堅調―円は弱含み

東京株式相場は様子見ムードの強い中、 TOPIXが4日ぶりに小反発。海外原油価格の上昇が材料視され、三菱商事 や三井物産など大手商社株が上昇。金融や不動産など、過去3日間の続落期間 中に下げが大きかった業種も上げた。JR東日本などの陸運株、生めん製品価 格を再値上げする東洋水産などの食品株も堅調だった。

半面、コスト増加不安が高まった新日本製鉄など鉄鋼には売りが膨らみ、 東証1部の業種別下落率で1位となった。不良債権懸念でアイフルが売られる などその他金融株も下落。ファナックや東京エレクトロンなど一部電機株の下 げが響き、日経平均株価は4日続落だった。

TOPIXの終値は前日比1.26ポイント(0.1%)高の1349.19、日経平 均株価は7円91銭(0.1%)安の1万3849円56銭。東証1部の売買高は概算 で16億2959万株、売買代金は同1兆7292億円。売買高は5月27日以来の低 水準で、売買代金は大発会も含めて今年最低だった。値上がり銘柄数は906、 値下がり銘柄数は700。東証業種別33指数の騰落状況は、値上がり業種20、 値下がり業種13。

25日までのFOMCや24日発表予定のS&P/ケース・シラー住宅価格指 数など重要日程を控え、様子見ムードの強い1日となった。FOMCを前にし た23日のニューヨーク原油先物相場は前週末比1%高の1バレル=136.74ド ルと続伸し、再びインフレ懸念が台頭した。

金利据え置きがコンセンサスとなっているFOMCでは、インフレ最優先 からバランスをとった声明になるかどうかが注目される。

上値が重い一方で、下値を積極敵に売り込む動きも見られなかった。終日 特徴を見出しにくい値動きで、それを象徴するように、東証1部業種別上昇率 では、TOPIXが6月19日から23日まで3日続落となった期間中、下落率 が1位だった保険、2位だった証券・商品先物取引、4位だった不動産がそろ って上位を占めた。

債券堅調、10年債は一時1.7%割れ

債券相場は堅調(利回りは低下)。日経平均株価が小幅続落したことに加 え、2年債入札が市場予想に沿った無難な結果となったことを受けて買いが優 勢となった。新発10年債利回りは一時1.7%を割り込み1.69%まで低下した。 もっとも、24、25日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて 様子見姿勢も強かった。

東京先物市場の中心限月9月物は、前日比5銭高の134円5銭で寄り付い た後、午前9時半前後には19銭安の133円81銭まで下落した。しかし、その 後は買いが優勢となり、プラスに浮上。午後に入札が波乱なく通過したことを 受けて、一段高となり、40銭高の134円40銭まで上昇した。大引けにかけて は上げ幅を縮小し、15銭高の134円15銭で終了した。9月物の日中売買高は 3兆3447億円程度。

現物債市場で新発10年物の293回債利回りは、前日比1ベーシスポイン ト(bp)高い1.72%で寄り付いた後、すぐに1.725%まで上昇した。しかし、 その後は徐々に水準を切り下げ、午後の取引開始後には3日以来となる1.7% 割れとなり、一時は2bp低い1.69%まで低下。5月22日以来、約1カ月ぶり の低水準をつけた。午後3時過ぎは、1bp低い1.70%で推移している。

財務省がこの日実施した表面利率(クーポン)0.9%の2年債(270回債) の入札結果によると、最低落札価格は100円5銭となり、市場予想の100円5 銭5厘を若干下回った。平均落札価格は100円6銭2厘で、最低と平均価格と の差である「テール」は1銭2厘となり、前回の1銭9厘から縮小。応札倍率 は2.47倍となり、前回債の3.21倍から低下した。

円弱含み―FOMC控え持ち高調整

東京外国為替市場では円が弱含み。ドル・円相場は1ドル=108円台前半 と、4営業日ぶりの円安値で推移した。25日に米連邦公開市場委員会(FOM C)の結果判明を控えて持ち高調整の動きが出やすいなか、金利差を背景とし た円売りの動きが広がり、ドル高・円安方向に圧力がかかる展開となった。

この日のドル・円相場は朝方の取引で一時107円79銭(ブルームバー グ・データ参照、以下同じ)までドルが下押されたあと、じりじりと円売りの 動きが波及。午前の取引で108円22銭まで円が下値を切り下げ、午後の取引 も108円台前半を維持して推移した。

また、この日は前日比で一時100円を超える下落となっていた日経平均株 価がプラス圏に浮上する場面がみられ、損失リスクを伴う投資先の代表格とさ れる株式の下値不安が緩和。外為市場でもリスク投資を敬遠する動きが鈍り、 低金利の円から高金利通貨などに資金がシフトするリスク選好的な動きが出や すい面もあった。

ユーロ・円相場は午後の取引で一時1ユーロ=168円13銭と、昨年7月 23日以来の水準までユーロ高・円安が進行。さらに、円はオーストラリア・ド ルに対して、1豪ドル=103円台まで下押されて、昨年11月以来の安値を付け ている。

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