【個別銘柄】鉄鋼、太陽光関連、第一三共、アイフル、東芝、TOWA

24日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは以下の通り。

新日本製鉄(5401)など鉄鋼株:新日鉄の終値は前日比2.5%安の585円。 英豪系資源大手リオ・ティント・グループは23日、中国の鉄鋼最大手、宝鋼 集団と行った今年度(09年3月通期)分の鉄鉱石価格交渉が、最大97%の値 上げで合意したと発表した。値上げ幅は過去最大。日本の鉄鋼メーカーも同水 準を受け入れることになれば、原材料高が収益を圧迫するとの警戒感から売り が先行した。東証1部鉄鋼指数は業種別33指数の値下がり率1位。

TOWA(6315):主力の大証で8.2%高の1155円。一時10%高の1179 円まで上げ、年初来高値を更新。24日付の日経産業新聞朝刊は、同社が半導 体素子内部の配線に使う金の使用量を約6割削減できる半導体パッケージの新 手法を開発したと報道。今秋に量産機を発売すると伝えた。

太陽光関連株:家庭用新型電池部品の特許出願を行った特殊電極(3437) が22%高の440円でストップ高。太陽電池パネル素材の受託加工を手掛ける 北川精機(6327)は10%高の705円など関連銘柄の一角が上昇。国が住宅用 太陽光発電システムの普及を急ぐ方針を示したため、値動きの良い関連銘柄に 個人投資家とみられる資金が還流した。電池関連では古河電池(6937)が上場 来高値を更新。一方、ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674)は反落。

第一三共(4568):2.3%安の2770円と反落。第一三共と米医薬品大手イ ーライリリーは23日、米国食品医薬品局(FDA)が新薬承認申請中の抗血 小板治療剤「プラスグレル」の審査期間を3カ月延長したと発表。同薬の収益 寄与の時期が遅れると受け止められた。同原薬を開発した宇部興産(4208)も 下落。

アイフル(8515):5.9%安の1510円と6日続落。リーマン・ブラザーズ 証券のウォルター・オルトへアーアナリストは23日付のリポートで「不良債 権と資金調達問題が解決されない限り、良好な株価パフォーマンスを長期間維 持する公算は小さいと思われる」と指摘。2009年3月期業績予想を引き下げ、 投資判断「アンダーウエート」を継続した。

東芝(6502):2.5%安の813円。クレディ・スイス証券は23日、NAN D需要が想定以上に軟調として投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」、 目標株価を880円から760円に引き下げた。

シャープ(6753)、関西電力(9503):シャープは2.9%高の1780円、 関西電力は2%高の2335円。2社は大阪府堺市臨海部で太陽光発電事業に共 同で乗り出す。シャープが建設中の新工場の屋根や同地域に進出したコンビナ ート内の工場の屋根上に太陽光パネルを設置し発電する。また関電は単独で、 堺市西区の産業廃棄物埋め立て処分場に太陽光発電所を建設する。

ライトオン(7445):5.4%高の1081円と反発。商品在庫管理の徹底によ り利益率が改善傾向にあり、2007年9月-2008年5月の9カ月累計利益は08 年8月通期の会社計画を上回った。同社が進めている店舗のスクラップ・アン ド・ビルド(S&B)も採算改善につながると評価された。

ウェザーニューズ(4825):15%高の1409円。国内外拠点の業務分担を 明確にしたことで効率化が進み、2008年5月期の利益水準が事前計画を上回 ったもようと発表。海運会社向けなどのサービスなども好調で、良好な収益環 境に対する評価が先行した。

西松屋チェーン(7545):6.5%安の1057円と大幅続落。6月(20日締 め)の既存店売上高は前年同月比3.8%減と2カ月連続で前年実績割れ。低温 や週末の降雨の影響で、子供衣料、実用衣料とも夏物商品が不振だった。

ダイエー(8263):8.2%安の757円。一時はストップ安(制限値幅いっ ぱいの下落)となる12%安の725円まで売られた。メリルリンチ日本証券は 23日、投資判断を「買い」から「アンダーパフォーム」、目標株価を1000円 から800円に引き下げた。

古河電気工業(5801):8.9%高の512円と急反発し、07年11月以来の 500円台を回復した。海外子会社が納めていた法人税の還付金が円安の進行な どで予想以上に膨らんだため、2009年3月期に特別利益を計上すると発表。 新しい純利益予想が市場予想を大幅に上回ったうえ、利益と比較した株価の割 安感も強まり、買い進まれたようだ。

飯田産業(8880):13%高の590円と急騰。耐震性能の積極的なアピール などで他社との差別化を鮮明にし、2009年4月期の業績が大幅な増収増益に なる見通しを発表。増配に伴って配当利回りが5%台に急上昇し、利回り面か ら見た投資魅力が高まったことも注目された。

中外製薬(4519):3.8%安の1652円と反落。クレディ・スイス証券は23 日、投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」、目標株価を1730円か ら1500円に引き下げた。JPモルガン証券も投資判断を「オーバーウエー ト」から「ニュートラル」に引き下げている。

電通(4324):3.2%高の22万8000円と反発。発行済株式総数の6.5%に 相当する17万株、289億円をそれぞれ上限に自己株を取得する。期間は24日 から12月26日まで。同社の小林光二広報室長は、「資本効率の向上が目的で、 主に借り入れで賄う予定」と説明した。

住友ベークライト(4203):20円(3.3%)安の581円と反落。主力事業 の半導体・表示体材料の売上高が落ち込み、回路製品・電子部品材料の減少も 続いている。ドイツ証券の渡部貴人アナリストは23日付の投資家向けのメモ で、こうした主力事業に「本格的な回復が見えてこない」点に懸念を示し、投 資判断「HOLD」を据え置いた。

CHINTAI(2420):3.9%高の2万6050円と4日ぶり反発。発行済 株式総数の1.8%に相当する1万株、金額にして4億円を上限に自社株買いを 実施すると発表した。同社は賃貸不動産情報誌「CHINTAI」を出版する。

東洋水産(2875):5%高の2305円と続伸。一時は5.2%高の2310円ま で買われ、52週高値を更新。1月に続いて9月にも生めんの販売価格を値上 げすると23日に発表。原料高が進むなか、積極的な価格転嫁策で採算を維持 しようとする方針が評価された。

エス・イー・エス(6290):0.9%高の656円と続伸。太陽電池の基板材 料を流れ作業で加工できる新型の拡散炉を開発したと発表。太陽電池分野で先 行していると評価が高まった。

シンプレクス・テクノロジー(4340):9.6%高の5万7200円とストップ 高。大阪証券取引所から外国為替証拠金取引のシステム導入案件を正式受注し たと発表した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE