ABNアムロ証・市川氏:2年債入札は想定内―早々の日銀利上げ困難

ABNアムロ証券チーフ債券ストラテジス トの市川達夫氏は24日、ブルームバーグ テレビジョンとのインタビューで、 2年利付国債入札の結果や債券相場の見通しなどについて、以下のようにコメ ントした。

2年債入札結果について:

「最低落札価格は若干市場予想を下回り、応札倍率も前回に比べて低下し たので、見た目は若干弱めだった。ただ、テール(平均と最低落札価格との差) が前回よりも短めで、想定範囲内の結果だと思う。日本銀行の年内早々の利上 げはないだろうという見通しがマーケットでコンセンサス(共通認識)になっ ている。そういったことが2年債を支えている」

米連邦公開市場委員会(FOMC)について:

「今回は据え置きとみている。重要なのはどういう声明を出すかで、イン フレに対して、さらに一歩二歩踏み込んだところに軸足を置くのか、もう少し 成長の方にも配慮するのかといったところ。足元、インフレが高まっているの で、そこを懸念する内容になると思う。利上げ観測は、年内はくすぶり続ける とみるが、利上げはしないと思う。口先介入かどうかという議論があるが、そ ういうところを考えると、利上げ方向のバイアスは持ち続けると思う」

国内長期金利の見通し:

「今後、仮に欧米が利上げに向かったとしても、日銀はかなり遅れてから の動きとなるだろう。欧米との金利の動きとは格差が出てくる。新発10年物利 回りは、今後3カ月程度については、引き続きこれまでのレンジである1.5%か ら1.9%程度を中心に推移するだろう」

今週の相場動向について:

「いったん米国の動きにつられて動くことになるだろうが、月末から来月 初めに日銀短観(企業短期経済観測調査)などが出てくるので、そこで景気減 速リスクが高まれば、相場は底堅い動きになってくる。先物の建玉残高をみる と、ショート(売り持ち高)があまり積み上がっていないので、買い戻し圧力 は弱い。本格的に1.5%程度まで金利が下がるためには、利下げを織り込む必要 があるが、その段階に行くには、インフレが高まっているので難しい」

--共同取材:曽宮一恵 Editor:Hidenori Yamanaka,Tetsuzo Ushiroyama

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