短期市場:FB売り優勢、月末発行の入札控える-日銀オペ需要おう盛

短期金融市場では、政府短期証券(FB) の売りがやや優勢だった。6月末越えの資金手当てが意識されるなか、25日に 月末発行分の入札が実施されるためだ。投資家の需要に不透明感が強く、落札利 回りが上昇する可能性もある。

新発FB3カ月物524回債利回りは、0.585%から0.59%に売り戻された。 520回債は横ばいの0.59%。2カ月物の522回債は0.5ベーシスポイント上昇の

0.595%に売られた。

25日入札のFB525回債は、発行が6月30日で、償還は9月29日。来週の 四半期末に資金手当てが必要になるため、「購入を見合わせる投資家や、業者で も応札しづらい向きはある」(東短リサーチ・寺田寿明研究員)とみられ、入札 を控えて持ち高調整の売りが出ていた。

前回17日のFB3カ月物入札では、最高落札利回りが約3カ月ぶりに

0.60%台に乗せたが、その水準では投資家の需要も確認された。今回の入札は投 資家が慎重になると警戒される一方、20日の国債大量償還を受けてまとまった 運用資金が入るとの指摘もあり、見方が交錯している。

オペ金利高止まり-CP需要の可能性も

日銀が午後に実施した本店共通担保オペ6000億円(6月25日-7月8日) の最低金利は前回と同じ0.62%。4兆円超の応札が集まり、応札倍率は6.70倍 と前回(6.21倍)を上回った。午前の国債買い現先オペ8000億円(6月26日 -7月1日)の最低金利も0.62%と、いずれも3月期末以来の高水準だ。

レポ(現金担保付債券貸借)は、3営業日後に始まる翌日物(T+3)が

0.60%で始まり、開始日が近付くにつれて0.57%に低下。予想より落ち着いて いるとの声が聞かれる。ただ、期末・期初(6月30日-7月1日)では日銀補 完貸付(ロンバート型貸出)の適用金利0.75%付近まで上昇する可能性がある。

日銀オペに対する応札意欲はおう盛で、東短リサーチの寺田氏は、「月末越 えの資金を確実に確保する動きが出ている」という。現先オペに比べて、共通担 保オペへの需要の強さが目立っており、需給が悪化しているコマーシャルペーパ ー(CP)市場からの資金手当ても強いもようだ。

CP市場では、一般企業の賞与資金などの需要から発行が膨らんでいる。C P買い現先オペの実施も期待できないなか、現先金利が0.6%台後半まで上昇し ており、積極的に引き受けている銀行ディーラーは共通担保オペにも応札してい る可能性がある。

一方、無担保コール1週間物は0.65-0.70%で推移。0.70%程度でまとま った運用意欲も指摘されるなか、0.66-0.67%まで運用側が歩み寄る場面もあっ たが、その他の運用は薄く、0.70%まで取り上がる場合もあるという。市場では、 資金手当ては進みつつも、需要が収まってないとの見方があった。

翌日物は底堅い

無担保コール翌日物は0.51-0.515%で底堅かった。レポが下げ渋るなか、 一部大手行の調達が金利を下支え。朝方は外銀の調達も多かった。午後に入って 国内銀の調達が0.50%に低下したが、需要は根強く残った。25日スタート分 (トムネ)は0.52-0.545%で地方銀行の運用希望が目立った。

準備預金(除くゆうちょ銀)は2000億円減の5兆2000億円程度。残り必要 積立額(1日平均4兆5700億円)と積み終了先から推計した中立水準は4兆 7000億円程度に下がっており、引き続き資金需給には余裕がある。

金利先物もみ合い

ユーロ円金利先物相場はもみ合い。2年債入札を無難に消化し買い戻しが強 まる場面もあったが、24日-25日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でタカ 派の声明が警戒されているうえ、週末には消費者物価指数(CPI)の発表も控 えており、戻り売りに上値が押さえられた。米金融不安の再燃や欧米とも景気懸 念がくすぶり、株価の上値は重かった。

中心限月2009年3月物は午前に0.010ポイント安の98.885まで売られた後、 午後の入札結果発表後に一時0.025ポイント高の98.920まで上昇。ただ、すぐ に戻り売りが出て、98.895-98.900でもみ合った。2年債269回債利回りは1 ベーシスポイント低下の0.835%まで買われた後、0.845に戻している。

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