債券は堅調、2年入札無難で買い戻し-10年債は一時1.7%割れ(終了)

債券相場は堅調(利回りは低下)。日経平 均株価が小幅続落したことに加え、2年債入札が無難な結果となったことを受け て買い戻しが優勢となった。新発10年債利回りは3週間ぶりに節目の1.7%を 割り込む場面があった。もっとも、24、25日に開催される米連邦公開市場委員 会(FOMC)を控えて様子見姿勢も強かった。

損保ジャパン・グローバル運用部債券運用第1グループリーダー、砺波政明 氏は、「入札が無難に終わり、買い戻された。以前ほどボラティリティー(相場 の変動率)が高くならなくなり、落ち着きを取り戻してきたようだ。FOMCは、 インフレを警戒しても早期利上げになることはないとみている」と述べた。

東京先物市場で中心限月9月物は、前日比5銭高の134円5銭で寄り付いた 後、午前9時半前後には19銭安の133円81銭まで下落した。しかし、その後は 買いが優勢となり、プラス圏に浮上。午後に入札が波乱なく通過したことを受け て、一段高となり、40銭高の134円40銭まで上昇した。大引けにかけては上げ 幅を縮小し、15銭高の134円15銭で終了した。9月物の日中売買高は3兆3447 億円程度。

日経平均株価は小幅ながら4日続落。前日比7円91銭安の1万3849円56 銭で引けた。

新発10年債利回りは1.69%まで低下

現物債市場で新発10年物の293回債利回りは、前日比1ベーシスポイント (bp)高い1.72%で寄り付いた後、すぐに1.725%まで上昇した。しかし、その 後は徐々に水準を切り下げ、午後の取引開始後には3日以来となる1.7%割れと なり、一時は2bp低い1.69%まで低下。5月22日以来、約1カ月ぶりの低水準 をつけた。午後3時50分前後は、1bp低い1.70%で推移している。また新発 20年債利回りは4.5bp低い2.225%で推移している。

一方、新発5年債利回りは0.5bp高い1.295%。前回入札された2年物の 269回債利回りは前日比0.5bp高い0.85%で推移している。

新光証券債券ストラテジストの三浦哲也氏は、「2年債の0.8%、5年債の

1.2%台半ば、10年債の1.7%を戻りの目安とみていたが、10年が先に1.7%割 れとなった。2年、5年はもう少し買われても良いと思うが、インフレ懸念が戻 りの制約となっているのだろう。米国は、利上げしたら景気が悪化し株価も下落 するのではないか」と述べた。

大和証券SMBCシニアJGBストラテジストの小野木啓子氏によると、 「短中期債が弱い半面、長期・超長期債がしっかり。入れ替えなどがあったので はないか」という。

2年債入札は無難、テールはやや縮小

財務省がこの日実施した表面利率(クーポン)0.9%の2年債(270回債) の入札結果によると、最低落札価格は100円5銭となり、市場予想の100円5銭 5厘を若干下回った。平均落札価格は100円6銭2厘で、最低と平均価格との差 である「テール」は1銭2厘となり、前回の1銭9厘から縮小。応札倍率は

2.47倍となり、前回債の3.21倍から低下した。

市場では、「2年債入札はまあまあといった感じ」(三浦氏)、「最低落札 価格がほぼ市場予想通りで、無難な結果」(岡三証券経済調査部シニアエコノミ ストの坂東明継氏)などの声が聞かれた。

日本相互証券によると、この日入札された2年債(270回債)利回りは、業 者間取引において、0.87%で寄り付いた。その後は、0.865-0.885%のレンジで 推移した後、午後3時21分前後は0.885%で取引されている。

--共同取材:宋泰允  Editor:Hidenori Yamanaka,Norihiko Kosaka

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