霞山会の阿部氏:日中ガス田共同開発、双方に反発論あり注視必要

アジア諸国との交流を推進する財団法人、 霞山会の阿部純一主席研究員は24日、ブルームバーグテレビジョンのインタビ ューで、日中共同で東シナ海のガス田を開発することで合意したことについて、 「双方に反発論があり今後の推移を見守る必要がある」と指摘した。

共同開発合意の背景は:

「2004年から日中の境界線について交渉を始めて4年が経過した。排他的 経済水域の境界線が背景となっており、お互いに相手の譲歩をいかに引き出す かで駆け引きが続く、合意が難しい案件だった。ある程度中国から譲歩が引き 出せたのは、福田首相の訪中や中国主席の訪日に見られるように、ここ1-2 年で日中関係が改善に向かっていることがある。こうしたことが合意につなが った」

共同開発の地点設定について:

「共同開発するのは、日中双方が主張する中間地点からやや中国側となっ ている。これは、中国側が日本の主張をかなり尊重した結果と言える。4カ所 あるガス田で共同開発に合意したのは翌檜、白樺の2カ所で、残る樫、楠は今 後も継続して協議することになる」

今後予想されるシナリオは:

「今回の合意については、日中双方ともに反発がある。つまり、双方であ る程度の譲歩に基づく合意という意味で評価している。悪いシナリオとしては、 中国軍の強硬な反発によって合意そのものを白紙に戻すというような意見が出 る可能性だ。良いシナリオとしては、開発が決まった翌檜からガスが採掘され、 出資する日本の企業にとって採算のとれる形となることだ。いずれにしても、 合意したばかりで今後の推移を見守る必要がある」

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