【個別銘柄】鉄鋼株、第一三共、アイフル、TOWA、古河電、東芝

24日午前の日本株市場における主な材料 銘柄の動きは以下の通り。

新日本製鉄(5401)など鉄鋼株:新日鉄の午前終値は前日比1.3%安の 592円。英豪系資源大手リオ・ティント・グループは23日、中国の鉄鋼最大 手、宝鋼集団と行った今年度(09年3月通期)分の鉄鉱石価格交渉が、最大 97%の値上げで合意したと発表した。値上げ幅は過去最大。日本の鉄鋼メーカ ーも同水準を受け入れることになれば、原材料高が収益を圧迫するとの警戒感 から売りが先行した。神戸製鋼所(5406)や住友金属工業(5405)、JFEホ ールディングス(5411)も下落。

TOWA(6315):主力の大証で7.7%高の1150円。一時10%高の1179 円まで上げ、年初来高値を更新。24日付の日経産業新聞朝刊は、同社が半導 体素子内部の配線に使う金の使用量を約6割削減できる半導体パッケージの新 手法を開発したと報道。今秋に量産機を発売すると伝えた。

第一三共(4568):2.8%安の2755円と反落。第一三共と米医薬品大手イ ーライリリーは23日、米国食品医薬品局(FDA)が新薬承認申請中の抗血 小板治療剤「プラスグレル」の審査期間を3カ月延長したと発表。同薬の収益 寄与の時期が遅れると受け止められた。同原薬を開発した宇部興産(4208)も 下落。

アイフル(8515):3.8%安の1543円と6日続落。リーマン・ブラザーズ 証券のウォルター・オルトへアーアナリストは23日付のリポートで「不良債 権と資金調達問題が解決されない限り、良好な株価パフォーマンスを長期間維 持する公算は小さいと思われる」と指摘。2009年3月期業績予想を引き下げ、 投資判断「アンダーウエート」を継続した。

シャープ(6753)、関西電力(9503):シャープは1.7%高の1760円、 関西電力は2%高の2335円。2社は大阪府堺市臨海部で太陽光発電事業に共 同で乗り出す。シャープが建設中の新工場の屋根や同地域に進出したコンビナ ート内の工場の屋根上に太陽光パネルを設置し発電する。また関電は単独で、 堺市西区の産業廃棄物埋め立て処分場に太陽光発電所を建設する。

ライトオン(7445):4.7%高の1074円と反発。商品在庫管理の徹底によ り利益率が改善傾向にあり、2007年9月-2008年5月の9カ月累計利益は08 年8月通期の会社計画を上回った。同社が進めている店舗のスクラップ・アン ド・ビルド(S&B)も採算改善につながると評価されている。

ウェザーニューズ(4825):9.3%高の1335円。国内外拠点の業務分担を 明確にしたことで効率化が進み、2008年5月期の利益水準が事前計画を上回 ったもようと発表。海運会社向けなどのサービスなども好調で、良好な収益環 境に対する評価が先行した。

西松屋チェーン(7545):6.4%安の1058円と大幅続落。6月(20日締 め)の既存店売上高は前年同月比3.8%減と2カ月連続で前年実績割れ。低温 や週末の降雨の影響で、子供衣料、実用衣料とも夏物商品の売り上げが不振と なった。

ダイエー(8263):9.7%安の745円。一時はストップ安(制限値幅いっ ぱいの下落)となる12%安の725円まで売られた。メリル・リンチ日本証券 は23日、投資判断を「買い」から「アンダーパフォーム」、目標株価を1000 円から800円に引き下げた。

古河電気工業(5801):6.8%高の502円と反発し、07年11月以来の500 円台を回復した。海外子会社が納めていた法人税の還付金が円安の進行などで 予想以上に膨らんだため、2009年3月期に特別利益を計上すると発表。新し い純利益予想が市場予想を大幅に上回ったうえ、利益と比較した株価の割安感 も強まり、買い進まれたようだ。

東芝(6502):1.7%安の820円。クレディ・スイス証券は23日、NAN D需要が想定以上に軟調として投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」、 目標株価を880円から760円に引き下げた。

飯田産業(8880):12%高の584円と急騰。耐震性能の積極的なアピール などで他社との差別化を鮮明にし、2009年4月期の業績が大幅な増収増益に なる見通しを発表。増配に伴って配当利回りが5%台に急上昇し、利回り面か ら見た投資魅力が高まったことも注目された。

中外製薬(4519):2.9%安の1669円と反落。クレディ・スイス証券は23 日、投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」、目標株価を1730円か ら1500円に引き下げた。またJPモルガン証券も投資判断を「オーバーウエ ート」から「ニュートラル」に引き下げている。

電通(4324):3.6%高の22万9000円と反発。発行済株式総数の6.5%に 相当する17万株、289億円をそれぞれ上限に自己株を取得する。期間は24日 から12月26日まで。同社の小林光二広報室長は、「資本効率の向上が目的で、 主に借り入れで賄う予定」と説明。

CHINTAI(2420):4.3%高の2万6150円と4日ぶり反発。発行済 株式総数の1.8%に相当する1万株、金額にして4億円を上限に自社株買いを 実施すると発表した。同社は賃貸不動産情報誌「CHINTAI」を出版する。

古河電池(6937):3.1%高の1576円。一時11%高の1690円まで上げ、 上場来高値を更新。日興コーディアルグループ証券の橘田憲和ストラテジスト は直近の相場について、「環境、農業関連などの個別選別物色が続いている。 環境技術、省エネ技術では、国際的に高い評価を受けている企業はまだ買って いけるのでは」と話していた。一方、ジーエス・ユアサ コーポレーション (6674)、三晃金属工業(1972)などは下落。

東洋水産(2875):3.2%高の2265円と続伸。一時は4.8%高の2300円ま で買われ、52週高値を更新した。1月に続いて9月にも生めんの販売価格を 値上げすると23日に発表した。原料高が進むなか、積極的な価格転嫁策で採 算を維持しようとする方針が評価された。

エス・イー・エス(6290):0.5%高の653円と続伸。太陽電池の基板材 料を流れ作業で加工できる新型の拡散炉を開発したと発表。太陽電池分野で先 行していると評価が高まった。

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