FOMC予想:景気配慮でつじつま合わず、ドル106円へ-UBS牟田氏

UBS銀行東京支店外国為替部FXアドバ イザーの牟田誠一朗ディレクターは24日、ブルームバーグ・ニュースとのイン タビューで、きょうから始まる米連邦公開市場委員会(FOMC)について、 声明では景気への配慮も示さざるを得ず、米当局者によるこれまでの「ドル高 支持キャンペーン」とはつじつまが合わない形になると予想し、FOMC後に はドルが対円で1ドル=106円程度まで下落するとの見方を示した。コメントの 詳細は以下の通り。

「FOMCを控えて動きづらいが、きょうはS&P/ケース・シラー住宅 価格指数が発表になり、その辺りから少しドル軟調な展開になるとみている。 住宅価格が下げれば、ドルにとって少し厳しい状況になる可能性があり、その 後に発表される消費者信頼感指数も市場予想以上に悪化ということになれば、 住宅価格の低下とあわせてFOMCの外堀を埋める形になる」

「FOMCはこれまでインフレに軸足を移したかにみえていたが、少し景 気の方にも配慮せざるを得ないという形になるだろう。利上げはもちろんない 上に、声明も今月3日のバーナンキ(米連邦準備制度理事会)議長の発言とは かなり印象が違う内容になるのかなという感じがする」

FOMC後は、ドル・円の下値めどとして「106円ぐらいまでをみている。 ポールソン財務長官から始まった一連のドル高支持キャンペーンも、FOMC でちょっとつじつまが合わなくなるだろう。原油もサウジの増産の話もあるが、 ナイジェリアの生産障害やリビアの減産など全体的にみるとサウジのコミット を打ち消してしまう。地政学リスクも考えれば、原油高はまだ続きそうで、そ うするとドルは軟調な感じがする」

「7月3日のECB(欧州中央銀行)の利上げが確実視されるなかで、金 融政策のパフォーマンス上の違いが浮き彫りになるので、ドルは少し厳しい状 況が続く」

一方で、「主要国の経済は全般的に減速しているという感じで、そういう 意味ではドルの一方向の下落はないのだろう」

商品高を背景に「基本的にカナダや豪ドル、ノルウェーなどそういった通 貨が買われるという基調にはなるし、一定の円高水準になれば、本邦から外向 きの資金が出て行く。106円であれば安心してそういった動きが出るのかなと思 うので、一方向にドルが売られることはないだろう」

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