TOPIXが小幅高に転じる、原油高で商社高い-その他金融は安い

東京株式相場は、TOPIXが小幅高に 転じた。原油高を背景として三菱商事や三井物産など大手商社が上昇。食料品 や電気・ガスなど景気動向に左右されにくいディフェンシブ関連株も堅調。朝 方安く始まった銀行株にもまとまった買いが入り、堅調に推移している。

半面、不良債権懸念でアイフルが売られるなどその他金融株が売られたほ か、コスト増加不安から新日本製鉄など鉄鋼株も軟調。指数の上げ幅は限定的 となっている。米国の金融政策を見極めたいとして買い手控えムードも強い。

野村証券の佐藤雅彦エクイティ・マーケットアナリストによると、「原油 や米国株に対する不透明感から上値は重い一方、日経平均1万3600円台は先 月に何度も下げ止まった水準とあって買い戻しが入りやすい」という。相場は 上にも下にも行きにくい状況とし、当面ボックス圏に入ったと、佐藤氏は見て いる。

午前10時15分時点の日経平均株価は前日比10円99銭(0.1%)高の1 万3868円46銭、TOPIXは4.27ポイント(0.3%)高の1352.20。東証1 部の売買高は概算で5億9075万株。値上がり銘柄数は897、値下がり銘柄数は 641。東証業種別33指数の騰落状況は、値上がり業種23、値下がり業種10。

先物に振り回されやすい展開

23日のニューヨーク原油先物相場は前週末比1%高の1バレル=136.74 ドルと続伸した。サウジアラビアが来月増産の計画を明らかにしたものの、ナ イジェリアでの生産障害を相殺するのには十分でないとの見方で買いが優勢だ った。三菱商事が4日ぶりに反発するなど、大手商社は総じて高い。

そうした中、その他金融株は下げた。リーマン・ブラザーズ証券ではアイ フルについて、営業貸付金残高の4分の1近くを占める不良債権が同社の最大 の問題だと指摘。そこに含まれる有担保ローンはしばらく回収できそうになく、 無担保ローンの不良債権は増え続けているとしている。

日興コーディアル証券の橘田憲和ストラテジストは、「米国株安に加え、 原油高が止まらないことが嫌気されて上値が重くなっている」との見方を示し た。投資家のリスク回避姿勢から売買高も少なく、「株価指数先物に振り回さ れやすい」(同氏)状況という。米国時間24日から25日まで、米連邦公開市 場委員会(FOMC)が開催されることから様子見ムードも強い。

WNIウェ急騰、ダイエーは急落

個別に材料が出た銘柄では、08年5月期の連結純利益が従来計画比42% 増の8億5000万円となったもようのウェザーニューズが急騰。発行済株式総 数の6.5%に相当する17万株を上限に自己株を取得する電通も高い。

半面、メリルリンチ日本証券が「アンダーパフォーム」へ格下げしたダイ エーが値幅制限いっぱいのストップ安まで売られるなど急落。NAND需要が 想定以上に軟調としてクレディ・スイス証券が投資判断を「ニュートラル」へ 引き下げた東芝は大幅安となった。6月(20日締め)の既存店売上高が前年同 月比3.8%減と、2カ月連続で前年実績割れの西松屋チェーンは続落。

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