債券相場は小動き、2年債入札前で取引慎重―米FOMCなど見極めも

債券相場は小動き。きょう実施される2年 債入札を見極めたいとの気分が強く、積極的な取引が手控えられている。今週は、 24、25日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や、27日に発表される消費者物 価指数(CPI)、鉱工業生産など重要指標を控えて、慎重姿勢も強い。

東京先物市場で中心限月9月物は、前日比5銭高の134円5銭で寄り付いた。 134円6銭をつけた後は、水準を切り下げて、6銭安い133円94銭まで下落し たが、売りは続かず、その後は前日の終値付近で推移している。午前9時26分 時点の9月物売買高は4516億円程度。

リーマン・ブラザーズ証券チーフJGBストラテジストの山下周氏は、「2 年債入札を前に方向感なく始まりそう。5年債利回りの1.3%、10年債の1.7% と、金利低下にいったんは歯止めがかかりそうな水準であり、2年債の0.8%割 れが目指せるかが焦点」と予想していた。

現物債市場で新発10年物の293回債利回りは、前日比1ベーシスポイント (bp)高い1.72%で取引が成立した。

日経平均株価は続落。前日比91円19銭安の1万3766円28銭で寄り付いた。

2年債入札、クーポンは0.9%か

財務省は、2年債入札を実施する。前日の入札前取引では、7月発行の2年 債複利利回りが0.865%付近で取引された。このため、表面利率(クーポン)は 前回5月29日入札の269回債と同じ0.9%が見込まれている。発行額は前回と 同じ1兆7000億円程度。

山下氏は、「0.9%クーポンで、価格がオーバーパー(100円以上)での入 札が想定され、これまでの入札低調の流れを考えれば、朝方の上値は重そう。た だ米利上げ懸念が後退し、日銀は景気の下振れリスク重視との見方が大勢のなか、 入札は無難に消化できる」との見通しを示している。

市場では、「インフレ懸念と成長減速にはさまれ、利上げは織り込まれても 年度末の相場観に基づくと、現時点での0.9%クーポンは中立判断となる」(A BNアムロ証券チーフ債券ストラテジストの市川達夫氏)との声も聞かれた。

米国市場では入札・FOMC控え2年債下落

23日の米国債市場で、2年債相場は下落した。300億ドル規模の財務省入札 を24日に控えていることに加え、米FOMC定例会合での政策金利決定を25日 に控え、2年債は売りが優勢だった。トレーダーは25日のFOMCで政策金利 が据え置かれる確率を90%とみている。BGキャンター・マーケット・データ によると、2年債利回りは前週末比6bp上昇して2.95%付近。10年債利回りは 1bp上昇し4.17%付近。

一方、米株式相場は総じて下落。銀行の業績見通し悪化で金融株は5年ぶり 安値まで売り込まれた。S&P500種株価指数は前営業日比0.07ポイント上げ て1318。ダウ工業株30種平均は0.33ドル安の11842.36ドルとなった。

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