米金融当局は「より大きな火事」に直面も-ノーベル賞のショールズ氏

ノーベル経済学賞を1997年に受賞したマイ ロン・ショールズ氏(66)は23日、米金融当局は一部の銀行を破たんさせない 場合、「より大きな火事」を引き起こすリスクがあると指摘した。

ショールズ氏はシカゴ大学経営大学院主催のロンドンでの会合で講演し、 米金融当局は米証券ベアー・スターンズのJPモルガン・チェースへの身売り 計画を支援することで「短期的にはうまく対応した」と指摘。ただ、それは小 規模な山火事を消すようなもので、1988年のイエローストーン国立公園の大火 災のような大規模な山火事の火種を残している恐れがあるとの認識を示した。

講演でショールズ氏は、米金融当局が火消し役を演じ続けた場合、「火事は ますます大きくなるだろう」と語り、「当局は火消しの方針を常に取るべきでは ない」と述べた。

また、一部の大手金融機関に過去最大の損失をもたらした信用市場の混乱 は、終息まで程遠い可能性があると説明。「金融機関は現時点で傷を負っている」 とし、「リセッション(景気後退)が軽微にとどまった場合、それは長期に及ぶ だろう。状況改善までには時間がかかるだろう」と述べた。その上で、信用収 縮が2009年3月まで続くとの見通しも示した。

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