NY原油先物の建玉:約1年2カ月ぶり低水準-投機筋が市場から退出

ニューヨーク市場の原油先物の建玉(未決 済残高)が先週、ほぼ1年2カ月ぶりの低水準まで落ち込んだ。実需筋(商業 筋)や機関投資家が市場から退出したことが要因。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の先週の原油先物の建玉は6.7%減 の131万枚と、2007年4月23日以来の低水準となった。米商品先物取引委員会 (CFTC)のデータによると、先週は、実需筋と投機筋(非商業筋)の建玉 がともに減少した。

ペトロマトリックス(スイス)のマネジングディレクター、オリビエ・ジ ャコブ氏は「変動率の拡大により、投機筋やヘッジファンドはそれぞれが設定 する想定最大損失額の上限に近づいているため持ち高を減らしている」との見 方を示した。原油先物の建玉は07年7月16日に過去最高の158万枚に達した。

クレディ・スイス・グループ(ロンドン)の商品デリバティブ(金融派生 商品)担当ディレクター、ハカン・コカユスフパサオグル氏は、ヘッジファン ドが、先物市場での取引から、取引所以外のいわゆる店頭市場での原油先物取 引に移行しているため投機筋の建玉が減少していると指摘する。

「ヘッジファンドは規模が非常に大きくなっているため、店頭市場での取 引への移行が進んでいる。規模が大きいということは、毎回、非常に大口の取 引を望んでいるということだ。このため、ヘッジファンドは先物市場を通して 取引をするより、例えば銀行へ行って店頭取引をする傾向がある」との見方を 示した。

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