インド中銀総裁:インフレ抑制に乗り出すと言明-利上げ観測高まる

インド準備銀行のレディ総裁は23日、 中銀は消費需要とインフレ抑制に向けた対策に乗り出すと発言、利上げ観測が 高まった。

レディ総裁はインド西部のプネ市で記者団に対し、「インド準備銀行は 物価上昇圧力の高まりを避けるため、今後総需要の管理・抑制に努めていく」 と語り、「現在、選択肢を徹底的に検討している最中だ」と説明した。

同中銀が政策金利を6年ぶり高水準としているにもかかわらず、卸売物 価指数(WPI)は前年比で11.05%上昇と1995年5月以来の高い伸びとな っている。

スタンダード・チャータード銀行のシニアエコノミスト、シュチタ・メ ータ氏(ムンバイ在勤)は「中銀は今後、積極的な利上げに出るだろう」と語 り、「インフレ期待は速やかに安定させる必要がある」と指摘した。来年3月 末までに政策金利の翌日物レポ金利は1ポイント引き上げ9%、預金準備率は

0.75ポイント引き上げ9%になると同氏は予想する。

レディ総裁は「インフレ期待を管理し、石油ショックに対応した経済面 での調整に注力するなかで、必要と判断すれば、中銀は今後とも断固として適 切な措置を講じていく」との姿勢を示した。

投資家の間で中銀の政策がインフレ抑制に効果を上げるとの期待感が広 がり、インド国債相場は下げを取り戻す展開となった。10年物国債利回りは レディ総裁の発言を受けて8.64%に低下。一時8.76%を付けていた。

レディ総裁は「原油高は現在、全世界的な問題で、すべての国にインフ レ問題を突き付けている」と指摘。「われわれの対策も似た形とはなるだろう が、国内情勢に合わせたものとなる」と述べた。

また、資金調達コストが上昇しても、成長への推進力は過去最高レベルで あり、打撃にはならないとの認識を示した。同国経済は過去4年、平均8.9% 成長しており、09年3月末期は最大8.5%成長が見込まれている。「最近の 情報からすると、現在直面している問題に対処すれば必然的に成長を犠牲にす ることになるという理由は全く見当たらない」と語った。

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