東京外為(予想):ドルもみ合いか、米信用不安が上値抑制-107円後半

東京外国為替市場ではドルがもみ合う展開 が予想される。ドル・円相場は早朝の取引で、1ドル=107円台後半と、前日の ニューヨーク時間午後遅くに付けた107円85銭付近で推移。米金融機関の業績 が悪化するとの見通しがあらためて指摘されていることから、信用不安が再び 強まっており、ドルの上値が抑えられそうだ。

一方で、日欧の景況感悪化を背景に円とユーロの買い意欲も出にくいなか、 25日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果判明を控えて、一方向的なド ル売りの動きも見込みにくい。

米信用不安が再燃

バンク・オブ・アメリカ(BOA)は23日、米証券大手メリルリンチとス イスの大手銀UBSの2008年4-6月(第2四半期)決算見通しを赤字に下方 修正した。追加評価損の計上に加えトレーディングが低迷するとの見通しを示 している。

また、米証券大手ゴールドマン・サックス・グループは同日、米国の金融 株の投資判断を「アンダーウエート」と、従来の「ニュートラル(中立)」か ら引き下げている。

さらに、債券調査会社クレジットサイツのアナリストは23日付のリポート で、米金融保証会社(モノライン)大手のMBIAとアムバック・ファイナン シャル・グループが保証する証券の格下げがまだ「氷山の一角」に過ぎないと 指摘。サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題の長期化で、金 融機関を取り巻く環境が依然として不透明なことが再び意識されやすくなって いる。

日欧の景況感悪化

一方で、ドイツのIfo経済研究所が23日発表した6月の企業景況感指数 (2000年=100)は101.3と、前月の103.5から低下し、2006年1月以来の低 水準に落ち込んでいる。ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想の102.5 も下回っており、ユーロ圏最大の独経済の見通しに不透明感が広がっている。

また、日本でも財務省と内閣府が発表した4-6月期の法人企業景気予測 調査で、大企業・全産業の景況判断BSIはマイナス15.2と、前期比で5.9ポ イント悪化している。

日欧で景況感の悪化が示されたことで、前日の海外市場ではドルの買い戻 しが進み、ドル・円相場は一時108円07銭まで上昇。ユーロ・ドル相場は一時 1ユーロ=1.5469ドルと、19日以来の水準までユーロ安・ドル高が進行し、1.55 ドル台前半でこの日の東京時間早朝の取引を迎えている。

25日にFOMCの結果判明を控え、声明文の内容でインフレ抑制と景気の 下支えのいずれに金融政策の軸足が置かれるのかを見極めたいとの意向が強い なか、日欧の景況感悪化でユーロと円も買い進めにくいとなれば、この日の東 京市場の取引では、こう着した相場展開に陥りそうだ。

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