債券は小幅安か、FOMC控え米2年債安で売り先行-入札見極め(2)

債券相場は小幅安(利回りは上昇)が予想 される。前日の米国市場では、24、25日の米連邦公開市場委員会(FOMC) などを控えて、2年債相場が下落。こうした地合いを引き継ぎ、円債市場は売り が先行しそうだ。朝方は、きょう実施される2年債入札を見極めたいと慎重姿勢 が強まる見通し。

UBS証券チーフストラテジストの道家映二氏は、今週は、あす以降にFO MCのほか、消費者物価指数(CPI)などの指標発表を控えており、「目先は 上値追いに慎重となろう」と予想。「四半期決算を発表している銀行などは、株 安に伴う自己資本比率の低下懸念から、益出しのニーズが強いうえ、現物債を買 い増しづらい」と説明した。

東京先物市場の中心限月9月物は、前日の通常取引終値134円00銭を若干 下回って始まった後、日中は133円80銭から134円20銭程度のレンジで推移し そうだ。23日のロンドン市場で9月物は、前日の東京終値から22銭高の134円 22銭で引けた。

23日の先物相場は大幅続伸。前週末の米国市場で株安・債券高となった地 合いを継続。4-6月期の法人企業景気予測調査で景況感の悪化が示されたこと も支援材料となり、円債市場は買い優勢となった。先物中心限月9月物は終値で 134円を回復したほか、新発5年債利回りは一時1.285%まで低下し、節目の

1.3%を割り込んだ。9月物は50銭高の134円00銭で終了。日中売買高は3兆 806億円程度。

新発10年債利回りは1.7%台前半で取引か

現物債市場で新発10年物の293回債利回りは、前日の終値1.71%を若干上 回って始まり、日中ベースでは1.7%台前半での取引が見込まれる。

三菱UFJ証券シニア債券ストラテジストの沢野哲郎氏は、「長期金利は低 下基調を維持したもみ合い。株安や景気後退懸念が引き続き金利低下要因として 働く一方、FOMCを控えて、1.7%近辺では戻り売りも台頭する」と予想して いる。

日本相互証券によると、23日の現物債市場で新発10年物の293回債利回り は、前週末比4ベーシスポイント(bp)低い1.72%で取引開始。その後は徐々に 水準を切り下げ、一時は5.5bp低い1.705%まで低下。3日以来、約3週間ぶり の低水準をつけた。結局、5bp低い1.71%で引けた。

一方、10年物国債の293回債利回りは、東京時間の前日午後3時時点で、 大和証券SMBC、日興シティグループ証券、みずほ証券、三菱UFJ証券各社 の平均値であるブルームバーグ公社債基準価格(BBYF)によると1.713%だ った。

2年債入札、クーポンは0.9%か

財務省は、2年債入札を実施する。前日の入札前取引では、7月発行の2年 債複利利回りが0.865%付近で取引された。このため、表面利率(クーポン)は 前回5月29日入札の269回債と同じ0.9%が見込まれる。相場が予想外に上昇 すれば0.8%の可能性も出てくる。発行額は前回と同じ1兆7000億円程度。

道家氏は、「無難な結果を見込む向きが多い。日銀の年内利上げ懸念が後退 したことや、資金の退避先としてのニーズが見込まれる」と予想している。

また日興シティグループ証券シニアストラテジストの山田聡氏は、「割安感 はなくなったが、外部環境好転で無難」と予想。落札レベルについては、「クー ポン0.9%で、単価は100円7銭となる」と推計している。

米国市場では入札・FOMC控え2年債下落

23日の米国債市場の2年債相場は下落。300億ドル規模の財務省入札を24 日に控えていることに加え、米FOMC定例会合での政策金利決定を25日に控 え、2年債は売りが優勢だった。トレーダーは25日のFOMCで政策金利が据 え置かれる確率を90%とみている。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時間午後4時 31分現在、2年債利回りは前週末比6bp上昇して2.95%付近。10年債利回りは 1bp上昇し4.17%付近。

一方、米株式相場は総じて下落。銀行の業績見通し悪化で金融株は5年ぶり 安値まで売り込まれた。S&P500種株価指数は前営業日比0.07ポイント上げ て1318。ダウ工業株30種平均は0.33ドル安の11842.36ドルとなった。

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