欧州株:0.1%下落、業績懸念で銀行が安い-石油・製薬は上昇

欧州株式市場では、原油相場上昇で利益見通 しが圧迫されるとの見方から自動車・航空株が下げたほか、銀行と不動産会社の利 益見通しが悪化するとの懸念が強まった。

原油相場がバレル当たり138ドルを突破したことを受け、高級車メーカーの 独ダイムラーと、英航空大手のブリティッシュ・エアウェイズ(BA)は安い。U BSはここ2週間で最大の値下がり。バンク・オブ・アメリカ(BOA)がUBS の4-6月期決算が赤字となるとの見通しを示したことが嫌気された。英不動産投 資信託のランド・セキュリティーズ・グループは3年半ぶり安値。民間調査で6月 の英住宅価格が今年に入ってから最大の下落となったことが売りにつながった。

一方、石油・製薬株の上昇を背景にダウ欧州株価指数は前週末比0.1%安の

294.81と、ほぼ変わらずで終了した。騰落比率は1対2だった。

グルパマ・アセット・マネジメント(パリ)のファンドマネジャー、ロマン・ ボシャー氏は、「自動車・銀行株を最も避けている」と述べ、「弱いドルや個人消 費の落ち込み、石油価格の上昇など市場が現在、直面しているすべての問題から自 動車メーカーは悪影響を受けている」と指摘した。

23日の西欧市場では、17市場のうち12市場で主要株式指数が低下した。ダ ウ欧州50種株価指数は0.3%高、ダウ・ユーロ50種株価指数は0.75ポイント 上昇した。

ダイムラーは1.9%低下。仏自動車メーカーのルノーは2.6%安。仏タイヤメ ーカーのミシュランは3.3%下落した。クレディ・スイス・グループは自動車銘柄 の目標株価を引き下げた。ブリティッシュ・エアウェイズは3%下げた。

ランド・セキュリティーズは4.8%下げ、2004年11月以来の安値を付けた。 英不動産大手のブリティッシュ・ランドは2.7%下落した。

一方、英蘭系石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルは1.5%上げた。同業の仏 トタルは2.1%上昇。

製薬銘柄も上昇した。ドルがポンドとユーロに対して上昇したことを受け、為 替差益への期待が高まった。シティグループによれば、ダウ欧州株価指数の18産 業グループの中で、ヘルスケア関連は米ドル建て売上高の比率が最も高い。

英製薬大手のグラクソ・スミスクラインは2.1%、アストラゼネカは3.1%そ れぞれ上げた。

英独仏の株式指標

英国FT100指数は前週末比46.4ポイント(0.8%)高の5667.2。FTオ ールシェア指数は同18.31ポイント(0.6%)上げて2882.32。

ドイツのDAX指数は11.02ポイント(0.2%)上げ6589.46。HDAX指 数は1.53ポイント安の3399.35。

フランスのCAC40指数は2.10ポイント(0.1%)上昇し4511.37で終了 した。

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