NY外為:ユーロが対ドルで下落-ドイツ企業景況感指数の低下で

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが 対ドルで下落。ドイツのIfo経済研究所が発表した6月の企業景況感指数が 落ち込んだため、欧州中央銀行(ECB)の利上げ観測が後退し、ユーロ売 り・ドル買いが膨らんだ。

ユーロは対円でも下落。6月のユーロ圏サービス業景気指数と製造業景気 指数がともに予想外に生産活動の縮小を示したことがユーロ売り材料となった。 スイス政府が2009年の経済成長見通しを下方修正したため、スイス・フラン は主要通貨すべてに対して下落した。

BNPパリバのシニア為替ストラテジスト、イアン・スタナード氏は「外 為市場は欧州経済の悪化に備える必要が出てくるだろう。ユーロは売りに押さ れるとみている」と述べた。同氏は09年3月末までにドルが対ユーロで1ユ ーロ=1.40ドルまで上昇すると予想している。

ニューヨーク時間午後4時31分現在、ユーロはドルに対して前週末比

0.6%下落し、1ユーロ=1.5516ドル(前週末は同1.5606ドル)。対円で は0.1%下げ、1ユーロ=167円35銭。前週末は同167円54銭だった。円 は対ドルで0.5%下落し1ドル=107円85銭(前週末は同107円33銭)。

ジンバブエ最大野党、民主変革運動(MDC)のツァンギライ議長が大統 領選の決選投票への不参加を表明。アフリカ南部の政治情勢が不安定になると の懸念が強まり、南アフリカ・ランドは対ドルで1.1%下落。対ユーロでも

0.5%下げた。

ポンドは対ドルで0.6%安の1ポンド=1.9652ドル。英最大の不動産ウ ェブサイト、ライトムーブによると、6月の住宅平均売却希望価格は前月比

1.2%下落。これがポンド売り・ドル買いにつながった。ポンドは対ユーロで はほぼ変わらず。

コロンビア・ペソは対ドルで3.2%安と、10カ月ぶりの大幅安。コロン ビア中銀はペソ高を抑制するため、1日当たり2000万ドルのペソ売り・ドル 買いを直物市場で24日から実施する方針を明らかにした。

欧州

金利先物市場ではECBの利上げ観測が後退している。EURIBOR (欧州銀行間出し手金利)先物3月限は2ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)低下の5.31%。過去1カ月では55bp上昇している。

RBSグリニッチ・キャピタル・マーケッツの国際通貨戦略責任者、アラ ン・ラスキン氏は「米連邦公開市場委員会(FOMC)よりもECBは速いペ ースで利上げを実施するとの見方がまだある。しかし、景気減速下では金融引 き締めに一段と慎重になるだろう」と述べた。

Ifo経済研究所の企業景況感指数は101.3と、前月の103.5から低下 した。

TDセキュリティーズのチーフ通貨ストラテジスト、ショーン・オズボー ン氏(トロント在勤)は「ECBは積極的には引き締めに動けないとの思惑が 強まっている。それがこの先、ユーロの上値を抑えるだろう」と話した。

英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)が23 日発表した6月のユーロ圏サービス業景気指数(速報値)は49.5と、前月の

50.6から低下した。生産活動の拡大と縮小を分ける50を下回ったのは5年ぶ り。

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