アイフォーンは「頭金ゼロ」で販売、2年の分割払い-ソフバンク(3)

国内携帯3位ソフトバンクモバイルは、 米アップルの携帯電話端末「iPhone(アイフォーン)」の日本での新規 契約者の実質負担額を、記憶容量8ギガバイト(GB)製品は2万3040円、 同16GBは3万4560円に決めた。2年分割払い・頭金ゼロの契約として顧客 獲得を狙う。発売は7月11日。

孫正義社長が23日、記者団に明らかにした。機種変更は高めになるが詳 細は未定。同社の資料によると、8GB機種の端末代は本来6万9120円だが、 奨励金補助で販売額を引き下げ、月々960円の分割払いとする。中途解約は残 額を一括徴収する。通信料金は最低月7280円かかり、契約者はここから奨励 金分1920円を払う形になる。

アイフォーンは第3世代(3G)対応版が世界同時発売される。2Gで世 界から孤立した通信規格を採用していた日本では初の登場。米での販売価格は 199ドル(約2万2000円)と299ドル(約3万2000円)。販路が通信業者と アップル直営店に限られる米国と違い、ソフトバンクは量販店でも販売する。 国内のアップル直営店での価格・契約体系はソフトバンクとは別になる。

クレディ・スイス証券の早川仁アナリストは「頭金ゼロのインパクトは大 きい。年内100万台売れるのでは」とみる。さらに、携帯電話事業の主要指標 であるARPU(契約1件当たりの月間収入)が第4四半期(08年1-3月 期)で4310円と「大手3社で最低水準」のソフトバンクにとって、通信代名 目で最低7280円を徴収できる利点は大きいと指摘した。

「大丈夫、もうかる」

アイフォーン契約には、使い方次第で通話代が無料にもなる「ホワイトプ ラン」(月額基本料980円)と、月5985円のデータ定額制への加入が条件。 さらにデータ関連契約が同315円必要になる。孫氏は、欧米よりも利用者負担 は軽いと説明。端末が売れるほど奨励金負担がかさむ点は認めながらも、「通 信料収入で賄う」ため、「大丈夫、もうかる」と述べた。

またパソコンに近い感覚でインターネットを定額利用できゲームソフトも 斬新なため、「機種の魅力に引かれてくる人が多い。NTTドコモやKDDI から、APRUの高いユーザーがたくさん来るだろう」と自信を示した。ただ 当面は品薄になる可能性もあり、販売予想台数も入荷量が読めないため不明だ と語った。アップルとの収益分配は「秘密保持協定があるためコメントできな い」としている。

一方、最大手NTTドコモの山田隆持社長は23日、就任後初の記者会見 で、アイフォーンの国内販売権獲得について、「まだあきらめたわけではな い」と述べた。

ソフトバンク株価の終値は前日比28円(1.5%)安の1843円。

--共同取材 中島三佳子Editor :Kenzo Taniai, Naoya Abe

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