短期市場:6月末越えオペ横ばい、実勢金利は弱含み-円転コスト低下

短期金融市場で、日本銀行が実施した資金 供給オペの落札金利は横ばい。6月末を越える資金は幅広い業態から需要が強く、 金利が高止まりしている。ただ、為替スワップを使って資金を安く調達できる外 銀も出てきているもようで、大口投資家の運用を背景に無担保コールの実勢金利 は弱含みの方向との指摘もあった。

午後の本店共通担保オペ4000億円(6月24日-7月3日)の最低落札金利 は、前回(6月23日-7月1日)と同じ0.62%と、3月以来の高水準が続いた。 通知額の6倍を超える2兆4882億円の応札が集まっており、「6月末越えの資 金需要は引き続きおう盛」(セントラル短資総合企画部・金武審祐部長)という。

無担保コール1週間物では、0.70%程度の調達が提示されたまま、出合いは 散発的。期末・期初物(6月30日-7月1日)は今から運用に動く向きも少な く、動意は薄い。ただ、20日の国債償還を受けて手元資金が潤沢になっている 金融機関もあり、水面下では運用意欲が高まっている可能性がある。

国内大手金融機関の資金担当者は、実勢の金利水準は徐々に下がってきてい るとみる。一部の外銀は為替スワップで円転をかけると1週間物が0.6%台半ば で確保できるもようで、大手投資家も0.70%から運用に動き始めているという。 市場では、「外銀の調達も思ったほど強くない」(金武氏)との声も聞かれる。

午前の国債買い現先オペ8000億円(6月25日-7月7日)の最低金利は、 前回(6月24日-7月4日)より1ベーシスポイント低い0.60%。応札倍率も

2.77倍と前回(3.21倍)を下回った。足元のレポ(現金担保付債券貸借)金利 が0.60%を下回り始め、やや落ち着きも出てきている。

コール残高が急増-5カ月半ぶり水準

短資協会が公表した20日時点の無担保コール残高は、前日比1兆6150億円 増加の17兆2505億円と、1月15日以来の水準まで急増した。同日は国債の大 量償還日だったうえ、為替スワップの円転コスト低下を受けて運用を積極化する 外銀も指摘されていた。

20日は国債償還で5兆円超の資金余剰。ただ、当日の無担保コール翌日物 が強含んでいたため、日銀は6兆3000億円の準備預金残高を市場に放置。銀行 による準備預金の積み上げが進ちょくし、午後から資金放出が増えていた。

同日は一部外銀が大手銀行に向けて資金を運用する動きもあったもようだ。 市場関係者によると、為替スワップを使って0.4%台半ばで作った資金を0.52% 程度で運用していたという。

CP横ばい

コマーシャルペーパー(CP)の発行金利は横ばい圏の動き。一般企業の賞 与資金の需要などから月末にかけて発行が膨らんでいるが、国債大量償還などを 受けて投資家の需要も高まっていた。

市場関係者によると、25日発行分は4000億円超の取引があったもよう。最 上位格付けa-1プラスの電力会社の2カ月物が0.6%台半ばに低下。a-1格 のリース会社の3カ月物は0.71%と、前週末から1ベーシス程度低下した。

ただ、再運用が難しい6月30日償還銘柄は、a-1格の各業態のメーカー で0.85%と高止まりしていた。前週は一部コンピューターメーカーで0.88%の 取引もあった。

翌日物は下げ渋り

無担保コール翌日物は下げ渋り。決済集中日を越えて運用姿勢は和らいだが、 朝方から午後2時すぎまで0.51-0.52%程度で推移し、その後も0.50%付近の 調達が底堅かった。一部大手行の調達が全体の金利を下支えしていたほか、コー ルで調達を希望する外銀の数が増えていたとの指摘も多かった。

準備預金(除くゆうちょ銀)は前週末比9000億円減の5兆4000億円程度。 残り必要積立額(1日平均4兆5900億円)と積み終了先から推計した実質的な 中立水準は4兆8000億円程度とみられ、月末に配慮し、資金需給に余裕を持た せた金融調節が行われている。

金利先物は堅調

ユーロ円金利先物相場は堅調(金利は低下)。米国では金融機関の損失懸念 や消費不安など、景気の先行きに不透明感が強まり、株安・債券高の流れを引き 継いだ。国内でも4-6月期の法人企業景気予想調査で業況判断が悪化し、7月 1日に発表される企業短期経済観測調査(日銀短観)の悪化が織り込まれている。

中心限月2009年3月物は前週末比0.020ポイント高い98.900まで買われる 場面も見られ、98.890-98.895を中心に堅調だった。債券先物は50銭高で取引 を終えている。

ただ、週末に消費者物価指数(CPI)の発表を控えて、あすは2年債の入 札が注目される上、24日-25日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明も 警戒され、上値では戻り売りが見られた。新発2年債利回りは3ベーシス低下の

0.845%、2年スワップは1.315%付近と、前週末のレンジの上限付近で推移し ている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE