中国はドル上昇に伴う資本逃避に備えるべきだ-銀河証券の左氏

収入ベースで中国2位の証券会社、中国銀 河証券のチーフエコノミスト、左小蕾氏は23日、ドルが他のアジア通貨に対し て反発するなかで、中国は人民元を下落させ得る規模の資本逃避に備えるべき だとの見方を示した。

左氏はブルームバーグ・ニュースに電子メールで送付した記事で、1998年 のアジア金融危機で示されたように、新興市場の資本移動はドル相場のトレン ドに「密接」に関係していると指摘。ドル上昇に伴いアジア通貨からの資本流 出が始まれば、人民元相場は悪化すると政府は想定すべきだとの考えを示した。

円以外の10のアジア主要通貨のうち、ドルに対し過去2カ月間にフィリピ ン・ペソ(7%安)など9通貨が下落。人民元は同期間に1.7%上昇した。

左氏は、投機的な短期資金いわゆるホットマネーをもたらす元高を見込ん だ一方向への投資を抑制するため、「実際に管理された変動相場制」を実施する ことで、政府は比較的公平なレートで人民元を推移させるべきだと指摘。人民 元が2005年7月のドル・ペッグ(連動)制廃止後に対ドルで20%上昇したこ とを受け、「人民元の均衡相場を研究する時期だ」との考えを示した。

左氏は、大規模な資本逃避を防ぐため、政府は資金移動の管理強化に向け た草案を作るべきだとしている。さらに、投機的資金の「機会費用」増加を狙 い、既存のファンドに両替税を課したり、あるいは海外資金がより長期にわた り国内にとどまるよう義務付けることを提案した。

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